YZi LabsがGeniusに数千万ドル規模の出資|CZがアドバイザーとして参画
Web3投資ファンドのYZi Labsは1月13日、Genius Tradingに対してmulti-8-figure(数千万ドル規模)の投資を行ったと発表しました。投資は同社の公式X投稿で確認されており、出資に伴ってBinance創業者のChangpeng Zhao(CZ)氏がアドバイザーとして加わることも明かされています。

Genius Tradingは、セルフカストディ型のオンチェーントレーディングプラットフォームを開発しているプロジェクトです。複数のブロックチェーンと分散型流動性ソースを横断し、ユーザーが1つのインターフェイスでスポット取引、永続先物、さらにはコピートレードまで操作できる点が特徴となっています。
対応ネットワークも10以上に広がり、BNB Chain、Ethereum、Solana、Hyperliquid、Base、Avalanche、Suiなど主要L1・L2をカバー。注目されるのは、これらのチェーン上の流動性にアクセスする際、ユーザーがブリッジ操作を意識せずに操作できる点です。端末側でクロスチェーンを実行する設計とみられます。
プロダクトは2024年10月にソフトローンチ済みで、すでに累計取引量が6,000万ドルに達したとされています。
さらに、YZi Labsは「CEXクラスの速度や流動性を実現しつつ、所有権とプライバシーを損なわない環境を目指す」と位置づけています。
また、CZ氏がこのプロジェクトに直接関与する点も市場で注目されています。同氏は「GeniusはパーペチュアルDEXのトレードターミナルであり、Asterの競合ではない」と投稿しており、次のレイヤーでの機能統合を意識していることがうかがえます。Binance退任後、プロダクト領域で名指しのアドバイザーとして姿を見せるケースは多くなく、その点でも市場の注目を集めています。
非カストディでプロ向けのトレーディングが成立するかどうかは、2026年以降のDeFi領域における大きな検証テーマになる可能性があります。今回の出資とアドバイザー参画は、その問いに対し正面から取り組むプロジェクトが資金と人材の両面で強化されたタイミングだと言えそうです。
