北米大手銀行BMOは3月24日、CME Group、Google Cloudと連携し、機関投資家向けのトークン化現金・トークン化預金プラットフォームを2026年後半に導入する計画を発表しました。
規制当局の承認を前提に、24時間稼働する市場で即時の資金移動や担保移転を可能にし、銀行営業時間に縛られてきた資本効率の改善を狙います。
今回の発表で焦点となるのは、BMOがGoogle Cloud Universal Ledger(GCUL)上で、CME Groupのトークン化現金ソリューションを提供する初の銀行になる点です。
対象はCMEとBMOの「相互顧客」である規制対象の金融機関や商業銀行で、CME Clearingにおけるマージンや決済に使う機関向けの決済手段として提供される見通しです。
あわせてBMOは、より幅広い法人顧客向けにトークン化預金も展開します。
商業銀行預金をデジタル形式で扱えるようにし、B2B決済、資金移動、プログラム可能な現金アプリケーションに対応する考えです。
公式発表によると、顧客は米ドルをトークン化預金やトークン化現金に24時間365日変換でき、銀行の営業時間外でも価値を移せるようになります。
今回の枠組みでは、ブロックチェーンやトークン化技術を前面に押し出すというより、既存の金融実務に組み込める企業向け基盤として打ち出している点が特徴です。
BMOは2026年1月31日時点で総資産1.5兆ドルを抱える北米有数の金融機関です。そのBMOが、まずは相互顧客向けに限定しつつも、米ドル建て資金をトークン化された手段へ転換し、マージンや決済、法人間送金に使う枠組みを打ち出した意味は小さくありません。
暗号資産市場で広がってきた24時間取引の発想が、伝統金融の中核インフラに持ち込まれ始めたことを示す動きとして映ります。
参照:公式