Rippleは2月4日の初期統合を踏まえ、2026年3月時点のHyperLiquid HIP-3市場の成長を背景に、機関投資家向けプライムブローカレッジ基盤「Ripple Prime」を通じた伝統資産への間接的なアクセスが拡大しているとして業界の関心を集めています。
今回の流れは、2月4日に公表されたHyperLiquidとの初期統合を踏まえたものです。2月時点でRippleは、機関クライアントがRipple Prime経由でオンチェーン派生商品の流動性にアクセスできるようにしたと発表していました。HyperLiquid側では2026年3月時点でHIP-3シンボルを用いた伝統資産のパーペチュアル市場が拡大しており、原油や株式などが成長を牽引しています。
HIP-3は何を変えるのか
HIP-3は伝統資産のシンボルをオンチェーンで扱うための拡張仕様で、関連するパーペチュアル市場の組成と運用を支えます。暗号資産に限らず、金や銀、原油といった資産クラスも同一のオンチェーン基盤で取引対象に組み込めるようになります。
実務上の意味は、機関投資家が暗号資産ポジションと伝統資産ポジションをより一体的に管理しやすくなる点にあります。
Ripple Prime自体は、2025年11月に機関投資家向けプライムブローカレッジとして立ち上がりました。狙いはカストディ、執行、資金管理といった機能を束ねつつ、暗号資産市場とより広い金融市場をつなぐことにありました。
その後、2026年2月4日にHyperLiquidとの初期統合を発表し、Ripple Primeとして初の本格的なDeFi接続事例を打ち出しました。
RWA文脈で存在感、金と原油の地合いも追い風
この動きはRWA(Real World Assets)のトークン化やオンチェーン金融商品化の流れとも重なります。足元では地政学的緊張を背景に安全資産としての金需要は残る一方で、金価格は2026年初めの高値から下落傾向にあり、市場全体では弱含みが見られます。
原油は供給懸念で取引の注目を集めており、HyperLiquid上では原油のオープンインタレストが約$300M超に達するなど取引の存在感が高まっています。
こうした中で、Ripple Prime経由でHyperLiquidのオンチェーン・パーペチュアル流動性にアクセスできるようになったことは、機関がDeFiインフラを通じて伝統資産にエクスポージャーを持つ選択肢を広げるものです。
参照:公式