米上院で23日、予測市場プラットフォーム上のスポーツ賭博を禁じる超党派法案が提出される見通しとなりました。
PolymarketやKalshiなどCFTC管轄市場を対象にカジノ契約も禁止
対象はPolymarketやKalshiのように米商品先物取引委員会(CFTC)の規制下で運営される市場で、スポーツイベントに加え、スロットやブラックジャック、ポーカー、ビンゴといったカジノ型ゲームの契約も禁じる内容です。
急成長する予測市場をめぐっては、連邦規制当局の管轄と州のギャンブル規制が真正面からぶつかる構図がいよいよ鮮明になっています。
ネバダ州差し止めやアリゾナ州刑事告訴など州レベルの対立が拡大
今回の動きは、州レベルでの法的対立が一気に広がるなかで浮上しました。3月21日にはネバダ州の裁判所がKalshiに対し、スポーツ、選挙、エンターテインメント関連契約を対象とする仮差止命令を出しました。
3月中旬にはアリゾナ州の司法当局が、Kalshiの親会社に対して無許可ギャンブル運営をめぐる刑事告訴に踏み切ったと報じられています。ミシガン州ではPolymarketが州を提訴し、州のギャンブル法は予測市場には適用されないと主張しているとされます。
争点の中心にあるのは、CFTCの管轄権です。Kalshiなどは、イベント契約は連邦法の下でCFTCが独占的に監督する商品だとの立場を取ってきました。
これに対し州側は、実態としてスポーツ賭博に近い商品が州の免許制度や消費者保護、税収の枠組みを迂回して提供されていると反発しています。今回の法案は、こうしたグレーゾーンを議会立法でふさぐ狙いがあるとみられます。
MLBとPolymarket提携報道で拡大する中、規制リスクが浮上
実際、予測市場はここにきてスポーツ分野で存在感を強めていました。3月には米大リーグ機構(MLB)がPolymarketと独占データライセンス契約を結んだと報じられています。
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MLB、ポリマーケットを公式予測市場パートナーに指定
米大リーグ機構(MLB)は3月19日、予測市場プラットフォームのPolymarketを「公式予測市場エクスチェンジパートナー」に指定したと発表しました。 We’re honored to announ ...
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スポーツリーグとの提携は、予測市場がニッチな金融商品から一般消費者向けサービスへと距離を縮めていることを示す材料でもありました。その矢先に連邦議会で禁止法案が動き出したことで、成長期待と規制リスクが同時に意識される局面に入っています。
それでも、州当局による差し止めや刑事対応に続き、今度は超党派の上院議員が立法で踏み込む構えを見せた意味は軽くありません。
予測市場が金融商品なのか、実質的な賭博なのかをめぐる線引きは、暗号資産・ブロックチェーン業界に近い新興プラットフォームの事業環境を左右する論点になりつつあります。
参照:公式
