経歴
株式会社ARDOR GROW 代表取締役。山形大学工学部卒業。大学卒業後に起業し、複数企業の新規事業立ち上げやWebマーケティングを支援。2021年にWeb3・ブロックチェーンゲーム専門メディア「gamefi.town」を立ち上げ、2023年に株式会社ARDOR GROWを設立。現在はWebマーケティング支援とオウンドメディアの運営を行っている。
2021年:Play to Earnブームの到来
象徴的なタイトルとなったのが Axie Infinity です。2020年11月にガバナンストークンを発行し、スカラー制度を導入したことで爆発的に拡大。2021年8月には月間売上が約380億円に達し、Play to Earnは世界的な関心を集めました。
2021〜2022年:乱立と崩壊
その成功を追うように、日給数千円を稼げるカジュアルゲームが続出しました。しかし多くはポンジスキーム的な仕組みで、短期間で破綻するケースが相次ぎました。国内でも Titan Hunters、SpeedStar、Metakeeper、MyRichFarm などが話題になりましたが、持続性の面で課題が顕著となりました。
同時期、Illuvium、Big Time などAAAクラスのWeb3ゲームが発表され、将来への期待感も高まっていきます。
2022年以降:Play-and-EarnとX to Earnへ
こうした状況を受け、業界は 「Play to Earn」から「Play-and-Earn」 へシフト。ゲームの楽しさを軸に据え、収益性はあくまで副次的なものとする考え方です。また、「歩くこと自体が楽しい」という体験価値を示した STEPN が大ヒット。実際の行動をブロックチェーンと結びつけたMove to Earnの代表例です。
この成功が、以降のX to Earn(〇〇して稼ぐなど)という多様なライフスタイルモデルの普及に大きく影響を与えました。
2023〜2024年:国内展開と健全化の模索
日本国内でもWeb3ゲームのリリースが増加。持続可能なゲーム体験や設計が重視され、業界の健全化が進む一方で、市場成長の鈍化やゲーム内経済の維持難に直面し、サービス終了するタイトルも少なくありませんでした。
この頃、月間アクティブユーザー9.5億人を誇るTelegramを活用した TONゲーム が大成功。特に Hamster Kombat や Catizen が数千万人〜数億人規模のユーザーを獲得し、世界的に話題となりました。その流れを受け、国内では LINE版Web3ゲーム(Kaia) が登場し、展開が進んでいます。
現在:持続性の課題と新しい挑戦
こうした変遷を通じて、Web3ゲームの持続性の課題や、Play to Earnの実現の難しさを実感しています。
Web3ゲームは不確実性が高いからこそ、自身の実体験と業界知識をもとに、プレイヤー目線で役立つ情報を発信し続けています。