Sorare、英国規制当局から無認可賭博サービスを提供したとして起訴
2024年9月26日、フランスを拠点とするブロックチェーンベースのスポーツゲーム「Sorare」が、英国の賭博委員会から無認可で賭博サービスを提供していたとして起訴されました。
この起訴は、Sorareが同国で賭博運営ライセンスを取得していないにもかかわらず、賭博サービスを提供していたとの主張に基づいています。
英国賭博委員会は、2021年10月にSorareに対する調査を開始しました。この調査は、Sorareが提供するNFTを使用したスポーツサービスが、賭博サービスに該当するかどうかを検討するものでした。調査の結果、3年後の2024年9月に、Sorareが無許可で賭博サービスを提供していると判断され、正式に起訴されるに至りました。
Sorareのサービスは、NFTを使用して、ユーザーが現実世界のスポーツ選手を基にした5人チームを構築し、パフォーマンスに基づいて競い合うものです。
この競争要素と金銭的価値が絡むことから、賭博行為に該当するとの主張がされています。
同社はこの起訴に対し、容疑を否定しています。Sorareの広報担当者は、「当社は英国法の下で賭博サービスに該当するとの主張を断固として否定します。賭博委員会は当社のビジネスモデルを誤解しており、賭博法がSorareに適用されるとの判断は誤りです」と述べました。
Sorareは2024年10月4日にバーミンガム治安裁判所に出廷する予定です。
これまで同委員会が起訴権を行使した例は非常に少なく、極めて異例のケースです。
Sorareは2018年に設立され、2021年にはソフトバンクが主導する投資で6億8000万ドルを調達し、企業の評価額は43億ドルに達しました。ヨーロッパで最も急成長している企業の一つです。
また、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、リーガ・エスパニョーラなど、欧州のトップリーグを含む世界中の主要なリーグや317のクラブと提携を誇ります。
ソラレが無認可の賭博サービスを提供していたという英国賭博委員会の主張は、今後の法廷で争われる見込みです。NFTを用いたデジタルカード取引やファンタジースポーツの運営が、法的にどのように定義されるかが焦点となっており、判決次第によっては業界全体に大きな影響を与えるかもしれません。