暗号資産ネオバンクのTriaは4月9日、レイヤー1ブロックチェーンのAptosとグローバル・トレーディング・エンジンを統合したと発表しました。150カ国超の50万人以上のユーザーが同一のセルフカストディアル・ウォレットからAptos関連資産の入金、取引、出金を行えるようになりました。
統合先にAptosを選んだ背景には、同チェーンが持つ機関投資家との接点があります。AptosはBlackRockがBUIDLファンドに採用した唯一の非EVMチェーンであり、Franklin Templetonはオンチェーンのマネーマーケットファンドを同チェーン上で運用しています。MicrosoftもAzure上にAptosをコアとした機関投資家向けブロックチェーン基盤を構築しました。
Triaは「私たちが目指す規模で実現するには、機関投資家へのリーチ、グローバルな流通網、そして大胆な賭けに出る覚悟を持ったエコシステムパートナーが必要だ。Aptosはこれら3つすべてを備えている」と述べています。BlackRock、Franklin Templeton、Microsoft、Google Cloud、Mastercard、Coinbaseといったパートナーはロードマップ上の計画ではなく、すでに稼働中だと強調しました。
Aptosの処理性能とエコシステムの広がり
Aptosの処理性能は、ブロックタイム50ミリ秒未満、取引確定は1秒未満、手数料は0.001ドル未満で、稼働率は99.99%を維持しています。並列実行アーキテクチャを活用することで、低コストかつ高速な約定と送金を実現しています。
AptosのDeFi TVLはピーク時に10億ドルへ到達し、2024年比で700%増加しました。月間アクティブユーザーは1,000万人を超え、1日の取引件数は3億2,600万件を記録しています。
ステーブルコイン時価総額は19億ドル超、RWA(実世界資産)のオンチェーン価値は過去最高の12億ドルに達し、BlackRock、Franklin Templeton、Ondo、Apolloが展開しています。
規制面の追い風と今後の展開
2026年3月にAPTがSEC/CFTCの枠組みでデジタル商品に分類されたことで、Aptos資産へのアクセス環境が制度面からも整いつつあります。Triaにとっては、セルフカストディ型の金融アプリとしてオンチェーン資産の売買・保有をより幅広い利用者に届ける好機となります。
Triaのユーザーは今回の統合により、Aptosの高速ネットワークを基盤に100以上のチェーン間で取引できるようになりました。クロスチェーン取引やDeFi、RWAへの導線拡大も視野に入ります。
統合はすでに本稼働しており、Aptos対応機能はグローバル・トレーディング・エンジン上で順次提供される見通しです。
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