サム・アルトマン氏が共同創業したWorldプロジェクトを支えるWorld Foundationは3月28日、トークン発行部門のWorld Assets, Ltd.が過去1週間で総額6500万ドル相当のWLDを相対取引で売却したと発表しました。
1/ World Assets, Ltd. has now closed a series of OTC sales for a total of $65,000,000 with four counterparties over the past week, the first of which settled on March 20, 2026.
— World Foundation (@worldcoinfnd) March 28, 2026
WLDが発表直前の3月28日に過去最低値の0.2444ドルを付けた直後の開示で、資金使途やロックアップ条件、決済用ウォレットまで公表した点が目を引きます。
売却先は4つのカウンターパーティで、初回の決済は2026年3月20日に実施されました。売却の平均価格は1WLDあたり約0.2719ドルで、総売却数量は単純計算で約2億3900万WLDに相当します。このうち2500万ドル相当のトークンには6カ月のロックアップが設けられ、残る分は流動化できる条件だったとしています。
今回の売却は取引所での市場売却ではなく、OTCで行われました。Foundation側は調達資金について、プロジェクトの運営費、研究開発、虹彩認証端末「Orb」の製造、エコシステム開発などに充てると説明しています。Worldは本人確認インフラの整備とグローバル展開を進めるなかで継続的な資金需要を抱えており、今回の発表はその原資を確保したことを公式に示す内容となりました。
発表では、今後の残りの決済関連トランザクションに使うマルチシグウォレットのアドレスも開示されました。対象アドレスは「0xE79718Fe76c718fE98a9a3D106FCa773a40861a3」です。トークン売却の詳細に加え、オンチェーンで追跡できる決済先を示したことで、資金移動の透明性を一定程度確保する狙いがあるとみられます。
価格面では、WLDは3月28日に過去最低値となる0.2444ドルを記録しました。その後、Foundationの発表前後には0.27ドル近辺で推移し、発表時点ではおおむね0.2730ドル前後で取引されていました。今回の平均売却価格0.2719ドルは、この時期の市場価格帯に近い水準です。