仮想通貨の取引が広がる中、確定申告の煩雑さがますます増しています。年間で20万円を超える利益が発生した場合、確定申告が必要となります。
複数の取引所で仮想通貨を売買している場合、取引データを集計してその時のレートで正確な計算を行うことは、非常に手間がかかる作業です。
そこで登場するのが、仮想通貨の確定申告や損益計算をサポートするツール「クリプトリンク」です。
本記事では、クリプトリンクとは?特徴やメリット、使い方について詳しく解説します。
クリプトリンクとは?
クリプトリンクは、複数の取引所を利用しているために資産管理が難しい方や、計算方法が分からずに確定申告や収支計算に悩んでいる方に最適なツールです。
仮想通貨の取引では、取引時点のレートに基づいて損益を計算する必要があるため、過去の取引履歴を遡って計算するのは非常に手間がかかります。
クリプトリンクを使えば、仮想通貨の取引履歴をアップロードするだけで、その時のレートで自動的に集計し、確定申告に必要な書類を作成することが可能です。
仮想通貨取引所やウォレットからデータを簡単にインポートでき、複雑な計算を自動で行うため、個人投資家や企業にとって非常に便利なツールです。
特に取引件数の多いユーザーにとっては、申告漏れや計算ミスを防ぐための強力なサポートとなります。
クリプトリンクの料金プラン
クリプトリンクは、年間3,960円(月300円)と手頃な価格で、国内外の取引所に対応したプラン提供している点が最大の特徴です。
仮想通貨初心者の方や海外取引所の利用している方に適しています。
また、取引件数100件まで無料で利用することができます。簡単な取引の管理を無料で利用することができます。
さらに、有料プランでは利用状況に応じてカスタマイズが可能です。例えば、500件を超える取引やNFT、DeFiに関連する収支計算が必要な場合は、オプションプランを追加することで、個人の利用状況に合わせて機能を増やすことができます。
<補足>節税対策をサポートする法人プラン!
節税対策の一環として法人化を検討される方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、法人専用のプランがおすすめです。
この法人プランでは、年間19,800円で最大30,000件の取引を簡単に収支計算できます。特に、期末時価評価にも対応しており、複雑な会計作業をスムーズに進めることが可能です。
さらに、2週間の無料トライアルを提供しているため、まずは一度お試し利用することで、その利便性を実感してみてください。
クリプトリンクの特徴やメリット
月額300円台から利用できる!
月額300円台というリーズナブルな価格で利用できる点が最大の魅力です。国内・海外取引所を含む取引の収支計算が簡単に行えます。
低コストで利用できるこのツールは、仮想通貨の取引に関する税務処理を効率化し、確定申告の負担を大幅に軽減できます。
幅広い取引所やチェーンに対応!
国内外45箇所(2024年9月時点)の取引所に対応しており、幅広い海外取引所やチェーンでの取引にも対応しています。
万が一、ご利用の取引所が含まれていない場合でも、汎用フォーマットに取引データを変換することで、簡単にシステムへ明細を登録可能です。
多様な取引環境に対応できる柔軟性を整えています。
取引データを登録するだけで完結
取引データを登録するだけで自動的に損益計算が完了するため、手間のかかる手動計算や複雑な設定は不要です。
取引所から取引データをアップロードするだけで、当時のレートに基づいて自動的に損益計算が完了します。
ポートフォリオを一元管理
複数の取引所やウォレットに分散している取引を一箇所でまとめて管理できます。
各取引所ごとにポートフォリオ全体の価値やパフォーマンスを確認する手間がなく、全保有資産のパフォーマンスを簡単に把握することが可能です。
クリプトリンクのデメリット
無料プランは年間200件まで
無料プランでは年間200件までの取引に対応していますが、それを超える場合は有料プランに移行する必要があります。
特に、海外取引所の利用や頻繁な取引が発生するユーザーには、月額300円台という手頃な価格の有料プランが最適です。
このプランでは、国内外の複数の取引所に対応した収支計算が利用でき、スムーズな税務処理が可能になります。
まずはお試しで、無料プランを利用すると良いでしょう。
繰越作業を行う必要がある
クリプトリンクでは、収支計算が1年ごとに行われるため、対象年度の計算を完了した後、次年度に向けて繰越作業を行う必要があります。
具体的な操作方法については後ほど詳しく説明しますが、期末処理を実行することで繰越作業が自動的に行われるため、忘れずに行いましょう。
クリプトリンクの始め方・使い方
クリプトリンクの始め方を、確定申告に必要な収支計算報告書を作成するための手順で解説していきます。
step
1アカウントを作成する
はじめに、クリプトリンクでアカウントを登録します。
- メールアドレス
- パスワード
メールアドレスとパスワードを入力して登録を完了させましょう。
step
2取引データをアップロードする
つぎに、左メニューの収支計算から取引データをアップロードしていきます。
取引データは、各取引所に応じてダウンロードが可能です。
ダウンロードした取引データを選択し、アップロードしましょう。
<補足>前年度以降にも取引がある場合
前年度以降にも暗号資産の取引がある場合は、期首の残高登録が必要になります。
過去の計算年度に移動し、データを登録していきます。
画面上部の年度横をクリックし、年度の切り替えを行います。
過去年度分の取引データをアップロードし、登録していきます。
期末調整が完了し、収支報告書を作成したら、次年度繰越を実行していきます。
「次年度繰越を実行」をクリックすると、翌期に前期繰越の明細が作成されます。
step
3通貨エラーを確認する
通貨不足エラーが発生していないか確認します。以下の内容をチェックしてください。
- すべての期間、すべての取引所の取引データが正しく登録されているか
- 前年度の残高が繰り越されていないか
- 送付や預入の明細が正しく登録されているか
- 再集計が必要か
上記を確認してもエラーが解消できない場合は、「通貨不足エラーを解消する」ボタンをクリックし、解消を進めましょう。
step
4期末処理を行う
すべての取引データを取り込み、通貨不足エラーの解消が完了したら、期末処理を行います。計算上の期末残高と実際のウォレット残高に差異が生じることがありますので、その差異を調整します。
画面右上の「収支計算報告書」をクリックし、期末の調整を行いましょう。
ウォレットや取引所を確認し、期末時点の暗号資産の残高を「実際の残高」として入力してください。
step
5収支報告書を作成する
報告書の宛名を確認し、必要な書類にチェックを入れて「報告書を作成し次へ」をクリックします。これで収支報告書が作成されます。
「収支報告書」をクリックして、報告書を確認しましょう。赤い枠のボタンを押して、収支計算報告書をダウンロードまたは印刷してください。
国税庁の公式サイトから、収支計算報告書を活用し確定申告を進めましょう。
まとめ
クリプトリンクは、複数の取引所で仮想通貨を取引する方や、確定申告の手間を軽減したい方にとって最適なサポートツールです。
自動で取引データを集計し、損益計算を行うことで、確定申告の作業を効率化します。
また、手頃な価格設定で個人や法人のニーズに合わせたプランも提供されており、取引件数の多いユーザーや複雑な収支管理が必要な方におすすめです。
まずは無料プランから試して、その利便性を体感してみるのも良いでしょう。