VISA、法定通貨のトークン化や管理可能な「Visa Tokenized Asset Platform(VTAP)」を発表
Visaは、銀行が法定通貨に裏付けられたトークンをブロックチェーン上で発行・管理できる「Visa Tokenized Asset Platform(VTAP)」を発表しました。
このプラットフォームは、法定通貨をオンチェーン化し、スマートコントラクトを活用して金融のワークフローを自動化することを目指しており、APIを介して容易に統合できるのが特徴です。
A new era of tokenization is here. The Visa Tokenized Asset Platform (VTAP) is designed to help banks bring fiat currencies onchain in a safe, seamless, and efficient manner. Learn more: https://t.co/1acDBENxV8 pic.twitter.com/WuHmPLc9xr
— VisaNews (@VisaNews) October 3, 2024
VTAPを利用することで、銀行はステーブルコインやトークン化された預金を発行・転送・消却でき、これらのトークンを使って複雑なクレジットラインの管理や決済を自動化することも可能です。
たとえば、トークン化されたコモディティや国債のオンチェーン決済も将来的に可能になるかもしれません。
さらに、VTAPは複数のブロックチェーン間の相互運用性に対応する設計がなされており、銀行がパブリックおよび許可制のブロックチェーン上でトークンを運用できるようになります。
現在、VTAPはテスト段階にあり、スペインの大手銀行BBVA(ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行)がこのプラットフォームの主要機能をサンドボックス環境でテストしています。
BBVAは、2025年にパブリックEthereumブロックチェーン上で最初の試験運用を実施する予定です。
Visaのグローバルネットワークは15,000以上の金融機関にわたっており、200以上の国と地域で法定通貨のシームレスな取引を促進しています。
Visaは今後もブロックチェーンと金融技術の統合を進め、銀行や金融機関が新たなデジタル資産取引を安全に展開できるよう支援していく方針です。
参照:公式