ポケカRWA市場の成長
ポケモンカードのRWA市場は急速に拡大し、いまや取引量は1億2,450万ドル規模にまで成長しています。
トークン化されたポケカは、従来のコレクターズアイテムから進化し、オンチェーンで自由に売買できる新たな資産クラスとして定着しつつあります。
Messariのデータによれば、2025年8月の取引額は同年1月比で5.5倍となり、合計1億2,450万ドルに達しました。
このうち最大シェアを占めたのはCourtyardで、その取引高は7,840万ドルに上ります。
Collector Cryptとは?
その中でも今注目を集めているのがCollector Cryptです。
Collector Cryptは、ポケモンカードをブロックチェーン上で「トークン化」し、ガチャ形式で提供するRWA型NFTプラットフォーム。
基盤はSolanaに構築されており、オンチェーンオリパ+即時買戻し+収益還元という独自の仕組みで急成長しています。
2025年1月にガチャをローンチして以降、月間売上は200万ドルから4,000万ドル規模に拡大。
累計では1億ドルを超える取引量を記録しました。
オンチェーンオリパとは?従来のオンラインパックとの違い
「オリパ(オリジナルパック)」は、トレーディングカードショップなどで販売される、ランダム封入のパックを指します。一般的なオリパは、当たりカードと外れカードを組み合わせ、購入者が開封のドキドキを楽しめる仕組みになっています。
この仕組みをブロックチェーン上で再現したのが、オンチェーンオリパです。
🎰GACHA is LIVE!🎰 On @Solana
💰 50 USDC per pull
🎁 Random tokenized Pokémon cards with prizes ranging from $30 to over $2000 in value!✅ Real-time calculation of expected value, always higher than $50
✅ Full transparency: card pool, market value, and odds
✅ Cards tradable… pic.twitter.com/wH3ZaOeZMq— Collector Crypt (@Collector_Crypt) January 3, 2025
排出カードの内容や市場価格、排出確率がすべて公開され、透明性が高いのが最も大きな特徴です。引いたカードはNFTとして即座に所有でき、マーケットで売買したり、Vaultに保管された現物カードと引き換えることも可能です。
以下は、オンチェーンオリパと既存のオンラインパックの違いをまとめたものです。
オンラインパックの特徴
手数料:eBay等で10〜15%
透明性:確率や在庫が不明瞭、詐欺・偽造リスクあり
流動性:売却に時間がかかる
収益:ユーザーや投資家への還元なし
RWA型(Collector Crypt)
手数料:約4%と低コスト
透明性:カードプール・確率・期待値をすべて公開
流動性:85〜90%で即時買戻し、現物カードへの引換も可能
収益:ガチャ収益や取引手数料がCARDSトークンのトレジャリーに還元
Collector Cryptは、ブロックチェーンを活用することで、特に高い透明性と2時流通の低手数料を実現しています。また、カードの流動性を高めるために、即時買戻しの仕組みを実施しています。
特徴①:オンチェーンオリパ
オンチェーン上のオリパガチャには、$30〜$2,000超の価値のトークン化されたポケモンカードがランダムに入っています。
期待値は常に$50以上になるようリアルタイムに算出されています。
カードプールの内容、各カードの市場価格、排出確率がすべて公開されており、従来の不透明なガチャと異なり、透明性が高いのが特徴です。
1回の価格:50 USDC
排出確率:
- $30〜$60相当:80%
- $60〜$110相当:15%
- $110〜$250相当:4%
- $250〜$2,000相当:1%
引いたカードはNFTとしてMagic Edenなどのマーケットで売買可能。
Collector CryptによりVault管理されているため、NFTをバーンすれば現物カードと引換もできます。
特徴②:即時買戻しシステム
従来のオリパでは外れカードを引くとほぼ価値が残りませんでしたが、Collector Cryptでは市場価格の85〜90%で買い戻しが可能です。ユーザーは外れカードをすぐ売却して再挑戦できるため、流動性と参加継続性が強化されます。
例えば、55ドル相当のカードを引いた場合でも、市場価格の85%にあたる46.75ドルで運営が買い戻します。
運営側の収益は、すべてのカードが返却されると仮定した場合、1パック50ドルの販売価格から買戻し額とインセンティブコスト(0.75ドル)を差し引いた差額として、1パックあたり約2.5ドル(=約5%)の純利益が発生します。
ただし、実際には多くのカードが返却されずにユーザーの手元に残るため、平均すると1パックあたりおよそ2ドル(=約4%)の収益が運営側に残る仕組みとなっています。
特徴③:収益をエコシステムに還元
Collector Cryptのもう一つの大きな特徴は、収益をエコシステムに還元する点です。
ガチャ収益:販売利益の一部(約25%)をTreasuryに積立
カード二次流通の手数料(約4%):100%がTreasuryへ
CARDS取引の手数料:RaydiumなどDEXでの取引から発生する手数料は100%Treasuryへ
ガチャや取引手数料で得られた収益を、「CARDS」の価値を裏付けるトレジャリーへ積立します。
Collector Cryptは、カード事業から生まれる収益やトークン売買手数料をトレジャリーとして積み立てることで、トークンホルダーがプラットフォームの成長の恩恵を受けれる構造をつくっています。
こうして蓄積された資金は、新しいカードの仕入れやガチャプール拡充、トークンの買戻し・バーン、将来的なDeFi連携などに活用され、CARDSの価値を中長期的に高めるエンジンとして機能します。
CARDSトークンについて
CARDSトークンは、Collector Crypt が発行する Solana基盤のトークン で、ポケモンカードなどの実物資産をトークン化し、オンチェーンで流通させる仕組みを支える役割を担っています。
ガチャ形式のNFTパック販売や即時買戻しシステムといったCollector Crypt独自の仕組みに連動し、その収益や価値の循環を支えるコアトークンとして機能します。
Foundation(36.76%):長期的な持続性と開発のため。売却予定なし。
Community(20%):TGEエアドロップ含む。ユーザー還元と新機能拡大に利用。
Team(19.5%):開発・運営メンバーへのインセンティブ。
Pre-Seed(8.2%)/Seed(3.67%):初期貢献者・投資家への割当。
TGE(5%):販売枠。調達資金は100%カード購入に充当。
Advisors(4.37%):戦略的パートナーや専門家に配分。
On-Chain Liquidity(2.5%):RaydiumなどDEX流動性確保。
トークノミクスの詳細はこちら
CARDSトークンは、2025年8月30日にTGEが実施され、Solana上のDEXであるRaydiumに上場しており、誰でもUSDCとのペアで取引することができます。現在はおよそ930万〜940万ドル規模の流動性プールが提供されており、主要ペアはCARDS/USDCです。
その収益と連動した還元される仕組みが、TGE直後から高い注目を集めました。
CARDSはわずか1週間で10倍以上急騰し、時価総額は$50M超に達しました。
CARDSのチャートはこちらから
まとめ
ポケモンカードは、RWA(現実資産トークン化)によって、オンチェーンで新たな資産クラスとして急拡大しています。
その中でCollector Cryptは、オンチェーンガチャ、即時買戻し、収益還元という独自の仕組みを実装し、市場の成長を牽引する存在になっています。
「コレクションとしてのカード」と「投資対象としてのトークン」を結びつけるCollector Cryptは、RWA市場における新しいモデルのひとつを提示しているといえるでしょう。