Solana Mobileが2026年1月21日にローンチしたネイティブトークン「SKR」は、上場直後から急激な価格上昇を見せ、エアドロップを受け取ったSeekerユーザーの間で「想定以上のリターンが得られた」とする事例が相次いでいます。
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SKRはローンチ当初、0.005ドル前後で取引が始まりましたが、エアドロップのクレーム開始と同時に買いが先行。一時0.013ドル付近まで上昇し、その後24時間高値は0.057ドル前後に達し、ローンチ時点と比較すると300%を超える上昇率となりました。時価総額も急拡大し、一時は2億7000万〜2億9000万ドル規模に到達しています。
この価格高騰により、エアドロップの「実利」が一気に可視化されました。$SKRの初回エアドロップでは、総供給量10億トークンのうち約20%にあたる約1億9,600万トークンが配布され、Seeker Season 1のユーザー100,908人と開発者188人が対象となりました。ユーザー向け配布は利用状況に応じた5段階のティア制となっており、最も低い「Scout」でも5,000SKRが割り当てられています。

ローンチ直後に価格が上昇し、0.04〜0.05ドル前後で推移した局面では、この5,000SKRでも約200〜250ドル相当となりました。上位ティアではリターンはさらに拡大し、10,000SKRでは約400〜500ドル、40,000SKRでは約1,600〜2,000ドル、125,000SKRでは約5,000〜6,000ドル超、最上位の75万SKRに至っては約3万ドル規模の評価額となる計算です。Seeker端末の販売価格は約450〜500ドルとされており、実際に「エアドロップだけで端末代を回収できた」「想定以上のリターンになった」といった声が、コミュニティやSNS上で数多く共有されました。
価格上昇を後押しした要因としては、エアドロップによる話題性に加え、$SKRのユースケース設計が挙げられます。$SKRは、ガバナンス(コミュニティ投票やアプリキュレーション)、ステーキング、アプリ内利用に用いられる設計となっており、ローンチ直後からステーキングが可能でした。Seed Vault Walletを通じて即時に委任を開始でき、アンステークには48時間のクールダウンが設けられています。
初期のステーキング年利(APY)は約23〜28%前後とされ、ローンチ時点ではコミッション0%で提供されました。ステーキング報酬は48時間ごとに自動的に複利化される仕組みとなっています。短期的な売却よりも保有・運用を選択する動きが一定数見られた可能性があり、結果として初期の供給圧力を和らげた一因になったとみられます。
もっとも、SKRの価格推移は非常にボラティリティが高く、短期間で大きく上下している点には注意が必要です。エアドロップのクレーム期間は90日間設けられており、今後も段階的に請求が進むことで、市場に流通するトークン量は増加します。未クレーム分はプールに戻る仕組みですが、どのタイミングで売買が集中するかによって、価格形成は大きく左右されるとみられます。
今回のSKRを巡る動きは、「スマートフォン購入」という比較的ハードルの低い参加条件が、結果的に高額なエアドロップにつながった稀有な事例として、暗号資産市場で強い印象を残しました。Solana Mobileが掲げるモバイル向けWeb3戦略が、ユーザーに実際の経済的リターンをもたらした点は、今後のエコシステム展開を占う上でも重要な材料となりそうです。SKRの価格動向と、エアドロップ後のユーザー行動がどのように推移するのか、市場は引き続き注視しています。
