米Circleは4月2日、ビットコインを1対1で裏付けるラップドトークン「cirBTC」を発表しました。時価総額で最大の暗号資産であるビットコインをDeFiで使いやすい形に変えつつ、裏付け資産の検証性や発行体への信頼性を前面に出した点が特徴です。
cirBTCはネイティブBTCを1対1で保有し、その裏付けをオンチェーンで検証できる仕組みです。ローンチ先はEthereumメインネットとCircleのArcブロックチェーンを予定しており、USDCや機関向けの発行・償還基盤であるCircle Mintとの統合もサポートします。CircleはこれまでUSDCやEURC、USYCで築いたインフラをビットコイン領域にも広げる構えです。
Circleの発表では、ビットコインがDeFiで十分に使われなかった理由はラップド資産への不信にあると指摘し、cirBTCは1対1の裏付けとオンチェーンでの検証を可能にして、市場が信頼するインフラを土台にした解決策だとしています。
DeFi参加を後押しする仕組み
cirBTCの主な用途として想定されているのは、レンディングやボローイングなどのDeFiプロトコルです。ビットコインは市場規模で圧倒的な存在感を持つ一方、ネイティブのままではEthereum系を中心とするDeFiで扱いにくいという制約がありました。Circleはこの摩擦を軽減し、BTC保有者が資産を売却せずにオンチェーン金融へ参加しやすくする考えです。
ラップドBTC市場は既に一定の規模があります。WBTCの市場規模は約80億ドル、cbBTCは約60億ドルに達しています。cirBTCはこの既存市場に参入する新顔ですが、Circleは価格競争やシェア争いよりも、裏付けの透明性と発行基盤の信頼性を差別化の柱に据えています。
USDCはDeFiや決済、取引所間送金で広く使われてきました。cirBTCが同じ運用基盤やMintとの接続を通じて展開されれば、機関投資家や事業者は既存のCircle接続を生かしつつ、BTCをDeFiに持ち込める余地が広がります。
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