ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」の基軸トークンであるAXSは、2026年1月に入ってから大きく上昇しています。
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年初時点では0.80ドル前後で推移していましたが、その後上昇基調が強まり、1月下旬には2.80ドル台まで値を伸ばしました。一時は2.90ドル前後に達する場面も確認されており、月間の上昇率はおおむね200%を超える水準となっています。
出来高も同時期に急増しており、1月20日頃には複数の主要取引所で取引量が大きく膨らみました。
この価格上昇の要因の一つとして、市場で注目されているのが、Axie Infinityにおける報酬設計の変更です。
2026年1月に開始された対戦モード「Origins」のシーズン16(S16)では、これまでの仕組みが見直され、取引可能なAXSを直接配布する方式から、非譲渡型の新たな報酬トークン「bAXS」へと移行しました。
この変更について、アクティブなプレイヤーへの報酬水準を維持しながら、ボット行為や短期的な売却による売り圧を抑制することを目的としていると説明しています。
Lunacians, we are on the verge of a massive evolution in how we secure our digital nation.
bAXS (Bonded AXS) is backed 1:1 by AXS, and designed to keep value circulating within our ecosystem and rewarding our citizens.
This is the start of a transformative year for Axie… pic.twitter.com/rpqAt1DZ1G
— Axie Infinity (@AxieInfinity) January 17, 2026
bAXSはAXSと1対1で裏付けられたユーティリティトークンで、ブリーディングやアセンド、進化、ステーキングなど、ゲーム内の主要な機能に使用できます。
一方で、導入当初はアカウント間での譲渡や外部での売買はできない設計となっており、報酬を即座に市場で換金する行動を抑える構造です。
将来的にbAXSの売却が可能となった場合には、トレジャリーに支払う可変手数料が発生し、Axieスコアが高いユーザーほど手数料が低くなる仕組みが採用されるとされています。
こうした変更について、共同創業者のJeff “Jihoz” Zirlin氏はX上で、「今年はAXS報酬をアプリ内トークンであるbAXSへ移行する。AXSにとって良い日だが、本質は供給構造の改革にある」と投稿しました。
同氏はあわせて、Roninネットワークを含むAxieエコシステム全体において、報酬として配布されるトークンが即座に市場へ流出してきたこれまでの構図を見直す意図があるとの認識を示しています。
Axie Infinityは、2021年のブーム以降、トークン価格の下落やボット問題といった課題を抱えてきました。
今回のS16における変更は、価格動向だけでなく、プレイヤーの行動やトークンの流通構造そのものに手を入れる試みといえそうです。AXSの上昇が一時的な反応にとどまるのか、それとも構造改革を評価した動きとして定着するのか。今後のシーズン運営と市場の反応が注目されます。
参照:公式
