共に暗号資産取引所としては大手であるコインチェックとGMOコイン。どっちの方がおすすめか気になっていますね?
結論を言いますと、基本的には「GMOコイン」の方がおすすめです。
なぜなら、取引手数料がコインチェックより安く、暗号資産の送金手数料も無料だからです。
コインチェックで取引を行うと、ビットコイン以外は手数料が高く、送金する際も多額の手数料を取られるために、基本的に損をします。
ですが、コインチェックにはGMOコインで取り扱ってない銘柄やCoincheck NFTでNFTの購入ができたりと副次サービスがあります。
そのため、用途によっては、コインチェックがおすすめできる場合もあります。
この記事では、コインチェックとGMOコインを比較した上で、なぜGMOコインの方が基本的におすすめなのか?また、それぞれどのような方におすすめなのかを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
表でわかる!コインチェックvsGMOコイン
取引所 | ![]() | ![]() |
取引手数料 | 取引所:無料 ※ビットコインのみ 販売所:無料 | 取引所:Maker -0.01% Taker 0.05% 販売所:無料 |
送金手数料 | 暗号資産によって異なる | 無料 |
取扱通貨数 | 取引所:1銘柄 販売所:18銘柄 | 取引所:18銘柄 販売所:19銘柄 |
入金手数料 | 0円~1018円 | 無料 |
出金手数料 | 407円 | 無料 |
提供サービス | Coincheckつみたて(積立購入) 貸暗号資産(最大年率5%) Coincheck NFT(β版) ステーキング(LSK) Coincheck IEO Coincheckでんき・ガス・アンケート | レバレッジ取引所 暗号資産FX 貸仮想通貨 つみたて暗号資産 ステーキング |
おすすめポイント | ・Sandbox(SAND)が取引できる ・NFTの購入ができる | ・業界最安水準の手数料 ・暗号資産の送金手数料が無料 |
詳細 |
コインチェックとは?
コインチェックはCMでもお馴染み、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する暗号資産取引所です。
使いやすいユーザーインターフェースで、特に初心者から人気な印象が強いです。
ビットコインの取引所手数料が無料な点や他社では扱っていないSandbox(SAND)などの暗号資産が取引できます。
GMOコインとは?
GMOコインはGMOコイン株式会社が運営する暗号資産(仮想通貨)取引所です。
GMOコインは主にユーザー間の相対取引の場である「取引所」、GMOコインから暗号資産を購入する「販売所」、暗号資産FXなどのサービスを提供しています。
最大の特徴は業界最安水準の取引手数料。他の取引所よりお得に売買ができる可能性が高くなっています。
取引所選びで知っておきたい「販売所」と「取引所」について
なぜ、GMOコインの方が良いのかいう点において、事前に必ず押さえておくべき点があります。
仮想通貨(暗号資産)取引所内には、「取引所」と「販売所」があります。
違いについては下記の通りです。
メモ
「販売所」:コインチェックやGMOコインなどの運営会社から直接暗号資産を購入
「取引所」:ユーザーが売りに出している暗号資産を購入
販売所では基本的に取引するな!
「販売所」は、誰でも簡単に即購入できますが、取引所で購入するより圧倒的に手数料が高い傾向にあります。
なぜなら、販売側が好きに手数料を上乗せすることができるからです。
多くの販売所の手数料は無料であることが多いですが、購入と売却に大きなスプレット(差額)があり、販売価格・購入価格は実際のレートと大きな差があります。
下記はGMOコインの販売所における1ETH(イーサリアム)の売却価格と購入価格のレートです。
売却価格は245,682円。対して、購入価格は258,282円です。
つまり、販売所の場合、買って、すぐに売っても 多額の損をすることになります。
このように運営側がスプレッドを設定して儲けているのが販売所になります。
加えてこのスプレッドの数値は多くの場合公表されていません。
※実際のスプレッドは販売所によってバラバラです。ちなみに下記はコインチェックにおける同時刻の買値です。260,970円とGMOコインよりさらに高くなっていますね。
対して、同時刻におけるGMOコインの取引所のレートは下記の通りです。
売却価格は252,055円。対して、購入価格は252,307円です。
販売所に比べて圧倒的にお得に取引できることがわかると思います。
この理由は、取引所はあくまでユーザー間同士の取引だからです。
今回のケースでは、売りたい人はできるだけ高く売りたいので、252,307円で売り取引を出しています。一方で、買い手はできるだけ安く買いたいので252,055円で買い取引を出していることになります。
取引を出したまま、買えなかったり、売れなかったりすると、ユーザーは取引が成立しやすい条件に都度変更するので、売却価格と購入価格の価格差異も小さくなる傾向があります。
少々難しいかもしれませんが、取引所で買うと252,307円で買える1ETH (イーサリアム)が販売所だと258,282円も支払う必要があるので、販売所で購入すると圧倒的に損しているのがわかると思います。
コインチェックとGMOコインの比較
ここからはコインチェックとGMOコインについて下記要素で比較していきます。
- 取引方法の比較
- 取扱銘柄の比較
- 取引手数料の比較
- 送金手数料の比較
- 副次サービス
(1)取引方法の比較
暗号資産の取引方法については、コインチェックとGMOコインはあまり変わりがありません。
どちらも「販売所」と「取引所」形式を採用しています。
先ほどもご紹介した通り、基本的に販売所は手数料が高いので、できるだけ取引所を利用するようにしましょう。
(2)取扱銘柄の比較
コインチェックとGMOコインは共に多くの暗号資産を取扱っています。
取引所 | コインチェック | GMOコイン |
銘柄数 | 18銘柄 | 19銘柄 |
販売所取扱銘柄 | ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、ネム、クアンタム、オーエムジー、イーサリアムクラシック、エンジンコイン、リスク、シンボル、アイオーエスティ、パレットトークン、SAND(18銘柄) | ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、ネム、クアンタム、オーエムジー、チェーンリンク、ポルカドット、エンジンコイン、テゾス、コスモス、エイダ/カルダノ、メイカー、ダイ、モナコイン、シンボル(19銘柄) |
取引所取扱銘柄 | ビットコイン(1銘柄) | ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、ネム、クアンタム、オーエムジー、チェーンリンク、ポルカドット、エンジンコイン、テゾス、コスモス、エイダ/カルダノ、メイカー、モナコイン、シンボル(18銘柄) |
ともに多くの暗号資産をサポートしていますが、注意すべきはコインチェックの取引所取扱銘柄がなんと1種類しかないところ。
よって、ビットコイン以外のほぼ全ての取引にてGMOコインの方がコインチェックよりお得に取引できる可能性が高いでしょう。
一方で、コインチェックはThe Sandboxという珍しい銘柄なども取り扱っていますので、GMOコインで取り扱っていない銘柄を取引した場合はコインチェックがおすすめです。
(3)取引手数料の比較
取引手数料の比較は下記の表の通り。
コインチェック | GMOコイン |
取引所:無料 ※ビットコインのみ 販売所:無料(別途スプレッドあり) | 取引所:Maker -0.01%、Taker 0.05% 販売所:無料(別途スプレッドあり) |
一見、コインチェックは全ての手数料が無料なので、お得に見えますが、取扱銘柄はビットコインしかありません。そのためビットコインの取引ならコインチェックがいいかもしれませんが、それ以外の場合はGMOコインの方がおすすめです。
特に指値取引の場合GMOコインの手数料マイナスとなります。つまり、取引を成立するとお金がもらえます。
(4)送金手数料の比較
コインチェック | GMOコイン |
暗号資産によって異なる | 無料 |
コインチェックは暗号資産によって異なるのに対して、GMOコインは送金手数料が一律無料です。
送金という面だけならGMOコインが圧倒的におすすめです。
(5)副次サービス
副次サービスは下記のように比較されます。
コインチェック | GMOコイン |
Coincheckつみたて(積立購入) 貸暗号資産(最大年率5%) Coincheck NFT(β版) ステーキング(LSK) Coincheck IEO Coincheckでんき・ガス・アンケート | レバレッジ取引所 暗号資産FX 貸仮想通貨 つみたて暗号資産 ステーキング |
副次サービスはコインチェックの方が充実しています。
特にCoincheck NFT(β版)などNFTが購入できるサービスもあるので、幅広いサービスを利用したい方はコインチェックも利用してみていいかもしれません。
コインチェックとGMOコインはどんな人におすすめ?
ここまで、色々な要素にてコインチェックとGMOコインを比較してきましたが、具体的にそれぞれどのような方におすすめと言えるでしょうか?
まず、基本的に取引という点だけに関してはGMOコインの方が断然おすすめです。
コインチェックは取扱銘柄こそ多いですが、取引所対応銘柄が1銘柄(ビットコイン)しかありません。
一般的には販売所より取引所の方が圧倒的に安く暗号資産を購入できるので、ビットコイン以外の銘柄を取引するならGMOコインがおすすめです。(そのビットコインに関してもGMOコインの指値取引なら手数料はマイナスです。)
一方で、ビットコインやGMOコインで取り扱っていない銘柄を取引したい場合はコインチェックの方がおすすめと言えるかもしれません。
おすすめの人をまとめると下記のようになります。
GMOコインがおすすめの人
- コインチェックより安く取引したい人
→コインチェックより取引所の銘柄が多く、指値取引で手数料マイナス - 海外取引所やNFTゲームをプレイされる方
→送金手数料が無料なので、コストを抑えて始められる
コインチェックがおすすめの人
- ビットコインを取引したい人
→取引手数料が無料
※GMOコインの指値取引なら手数料はマイナス - GMOコインで取り扱っていない銘柄を購入したい人
→SANDなどGMOコインで取り扱っていない銘柄もある
まとめ
コインチェックとGMOコインについて比較して検証しました。
基本的には「GMOコイン」の方がおすすめです。
なぜなら、取引手数料がコインチェックより安く、暗号資産の送金手数料も無料だからです。
この記事が参考になりました幸いです。