Power Protocol($POWER)をめぐり、チーム関連ウォレットから約3,000万枚規模のトークンが取引所へ移動した直後に価格が急落する事態が起きました。
In response to events occurring over the past 48 hours, there are some things we would like to address.
On December 11th, 30,000,000 tokens were transferred to a partner to provide liquidity in case of unexpected volume surges and potential additional trading venues. These…
— Power Protocol (@PowerPrtcl) March 4, 2026
プロジェクト側は2026年3月4日、Xで「同意のない移動だった」と説明し、現在も調査を続けているとしています。
オンチェーン上ではチーム管理とみられるGnosis Safeのマルチシグウォレットから送金が実行された形跡が確認されており、公式説明との整合性が焦点になっています。
30M枚がBitgetとMEXCへ、送金直後に大量売却
オンチェーンの動きとしては、3月3日夜から翌朝にかけて、プロジェクト/チーム関連のGnosis Safeマルチシグウォレットから、約3,000万枚の$POWERが中間ウォレットを経由して取引所に送られました。
内訳はBitget向けが約2,000万枚、MEXC向けが約1,000万枚とされています。
Power Protocol公式は3月4日の声明で、問題の3,000万枚について「2025年12月11日に、流動性提供を目的としてパートナーに移転したもの」だと説明しました。
そのうえで、当該トークンが3月3日に「同意なく」BitgetおよびMEXCへ移動されたと述べました。

送金が確認された直後、取引所側では売り圧力の高まりがみられ、価格下落が加速しました。
マルチシグは一般に複数の署名が必要な設計であるため、単純な「外部からの一方的な不正移動」とは異なる可能性も含め、どの権限で、どのような手続きが踏まれたのかが問われています。
価格はATH直後に90%超急落、時価総額も大幅縮小
市場の反応は急でした。
$POWERは3月2日に史上最高値(ATH)となる2.46ドルを記録した直後、3月3日にかけて1.86〜2.32ドル近辺から一時0.15〜0.17ドルまで急落し、90%〜91.3%下落したとされています。
ATHからの下落率は一時点で94%に達し、時価総額も約2億7,400万ドル分が失われた形となりました。
3月5日時点の価格は約0.1474ドルで、直近24時間では+10.4%と反発を見せていますが、依然として急落前の水準からは大きく離れています。
現時点で整理できる核心は、公式が主張する「12月にパートナーへ移転した流動性用トークンが、3月に無断で取引所へ動かされた」という説明と、
オンチェーンで確認されている「送金の出所がチーム関連のGnosis Safeマルチシグだった」という事実の間に、明確な隔たりがある点です。市場はこの乖離をどう埋めるのか、具体的な説明が求められます。
