マイナウォレットと三井住友カードは4月21日、マイナンバーカードを使った日本円連動型ステーブルコイン「JPYC」のタッチ決済の実証第2弾を、25日に北九州メッセで開くライジングゼファーフクオカ対ベルテックス静岡戦で実施すると発表しました。1月の第1弾で確認した基本操作に、福岡県在住者への自動付与、ハーフタイムまでの支払いに対する先着追加付与、iPhone対応の3施策を加え、実店舗でどこまで使いやすくなるかを確かめます。
福岡県在住者には、アプリ上での本人確認に使ったマイナンバーカード情報をもとに、追加のJPYCを付与します。別途の申請は不要です。試合のハーフタイムまでにマイナンバーカードで支払った利用者には、先着でJPYCを上乗せし、インセンティブが購買行動にどう効くかを検証します。iPhoneに搭載したマイナンバーカードでのタッチ決済にも対応し、実物カードと決済速度や使い勝手を比べます。新規登録には実物カードが必要です。
両社が重視するのは、ブロックチェーンの利用そのものより、専用アプリに不慣れな人でも使える決済体験です。発表では、高齢者や子どもを含む幅広い層にとって専用アプリの操作が負担になり得ると説明し、マイナンバーカードをウォレットとして使うことで「誰一人取り残さないステーブルコイン決済体験」を目指すとしました。今回の取り組みは「国内独自のステーブルコイン決済体験」とも打ち出しています。
この仕組みは、公的個人認証(JPKI、マイナンバーカードのICチップを使う本人確認)と、三井住友カードの決済基盤「stera」を組み合わせたものです。利用するJPYCはJPYC株式会社が発行する日本円連動型ステーブルコインで、ブロックチェーン上で残高を移せます。マイナウォレットは「マイナウォレット」「マイナペイ」を展開し、三井住友カードは実店舗向けのstera端末を広げてきました。既存の加盟店インフラに公的IDを重ねる仕組みが、今回の実証の中核になります。
第1弾は1月23日と24日、照葉積水ハウスアリーナでのライジングゼファーフクオカのホームゲームに合わせて行われました。福岡市の実証実験フルサポート事業として進み、先着300人に1,000円相当のJPYCを付与し、会場内でマイナンバーカードをかざして支払う基本的なユーザー体験を確かめました。第2弾では、その基礎検証から一歩進み、地域住民向け給付や販促、スマートフォン対応まで範囲を広げます。
両社は今後、スポーツ・エンタメ会場以外の商業施設にも検証先を広げ、デジタル地域通貨、行政手続き、公共料金の支払いへの展開を探ります。中長期では、USDC(米ドル連動型ステーブルコイン)など海外発行のステーブルコインをstera経由で国内決済に使う構想も掲げています。第2弾の実証は4月25日、北九州メッセの会場で始まります。
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