暗号資産の現物取引量でBinanceとCoinbaseに次いで世界第3位の超大手取引所「FTX(エフティーエックス)」。
FTXは日本から利用ができない取引所でしたが、「Liquid by Quoine」を買収することでついに日本に進出してきました。2022年、社名もFTX Japan(エフティーエックスジャパン)に変更され「Liquid by FTX(リキッドバイエフティーエックス)」となりました。
FTTやSOL(ソラナ:Solana)といった他の日本の取引所では取扱いのない通貨があり、利用者も鰻登りに増えています。
Liquid by FTXの活用用途ですが、基本的にSOLの取引をしたい際は、この取引所で問題ないと思います。というのも他の取引所では扱っておらず、かつ手数料も取引所の0.1%と破格の安さだからです。
この記事では、そんなLiquid by FTXが他の取引所とどう違うのか?手数料の比較やメリット・デメリットなどを徹底的に解説します。
是非、参考にしてください。
Liquid by FTX(リキッドバイエフティーエックス)とは?
Liquid by FTX(旧Liquid by Quione)は、2014年に設立されシンガポール、日本、ベトナムにオフィスを構えるFTX Japan株式会社が運営する暗号資産取引所です。
日本から海外までグローバルに展開していますが、日本においては2017年9月に金融庁(関東財務局)より、暗号資産交換事業者として第一号登録を受けているため、安心して日本円(JPY)で交換できる取引所です。
もともとはQuoinex(コインエクスチェンジ)、Qryptos(クリプトス)といった取引所を運営していましたが、Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)という1つのプラットフォームに統合されました。
そして2022年、世界第3位の超大手取引所FTXに買収され、日本初FTTやSOLの購入が可能な取引所となり、社名もFTX Japan(エフティーエックスジャパン)に変更され「Liquid by FTX(リキッドバイエフティーエックス)」となりました。
また、Liquid by FTXはイーサリアムのERC-20トークンである「QASHトークン(QASH)」も販売しており、Liquid by FTX内の支払いなどで利用することができます。
※QASHトークンはLiquidトークンに名称変更予定
Liquid by FTXはiOS、Android用のスマホアプリもあり、リアルタイムでレートを確認できることはもちろん簡単に取引することが可能です。
<概要表>
運営会社 | FTX Japan株式会社 |
取扱銘柄数 | 10銘柄 |
取引所の取引手数料 | 0.1%(QASHトークン利用で0.05%) ※一部無料あり |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 700円 |
送金手数料 | 暗号資産によって異なる |
提供サービス一覧 | 現物取引 レバレッジ取引 |
取り扱い暗号資産一覧
・ビットコイン(Bitcoin:BTC)現物・レバレッジ
・イーサリアム(Ethereum:ETH)現物・レバレッジ
・ソラナ(Solana:SOL)現物のみ
・エフティーエックストークン(FTX Token:FTT)現物のみ
・リップル(Ripple:XRP)現物・レバレッジ
・ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)現物のみ
・ライトコイン(Litecoin:LTC)現物のみ
・ステラルーメン(Stellar Lumens:XLM)現物のみ
・ベーシックアテンショントークン(Basic Attention Token:BAT)現物のみ
・キャッシュトークン(QASH Token:QASH)現物のみ
Liquid by FTXを利用するメリット
他の取引所と比べて、Liquid by FTXを利用するメリットは以下のような点があげられます。
- SOLやFTTを購入できる!
- QASHトークンを利用することで手数料無料!
SOLやFTTを購入できる!
これが、Liquid by FTX最大の特徴と言っても良いのではないでしょうか。
歩くだけで稼げるNFT「STEPN(ステップン)」など話題のNFTゲームで盛り上がりを見せるSolanaのトークンSOLや世界第3位の超大手取引所FTXのトークンFTTの取扱があります。
特に、SOLは様々なDeFiやGamefiの基軸通貨となっているために、今ニーズがかなり上がっています。それを日本の取引所ですぐに購入できるメリットは非常に高いと思います。
他の国内取引所で日本円からSOLやFTTを手に入れようと思うと、一旦海外の取引所に暗号資産を送信する必要があり、手間なだけでなく多くの手数料も発生します。
Liquid by FTXでは、SOLやFTTの出金手数料も無料となっているため手数料を気にすることなく購入、送金することができます。
また、FTTは、入出金時にイーサリアムチェーンのERC-20もしくは、ソラナチェーンのどちらかを選択できるマルチチェーンに対応しています。
QASHトークンを利用することで手数料無料!
Liquid by FTXでは、QASHトークンを活用した取引の手数料が無料になります。
- QASH/JPY
- QASH/BTC
- QASH/ETH
- QASH/XRP
また、他の通貨ペアであっても支払いにQASHトークンを選択することで手数料を半額にすることが可能です。
手数料は安い?CoincheckやbitFlyerと比較!
まず大前提として、暗号資産は「販売所」で購入するべきではありません。
メモ
「販売所」で購入する場合:CoincheckやbitFlyerなどから直接暗号資産を購入
「取引所」で購入する場合:ユーザー間で売買された暗号資産を購入
「販売所」は、ユーザー間の取引(取引所)ではないため誰でも簡単に即購入できますが、圧倒的に手数料が高いです。
どこでも手数料無料をうたっている場合が多いですが、購入と売却に大きなスプレットがあり、販売価格・購入価格は実際のレートと大きな差があります。
ですので、ここからは販売所での購入ではなく取引所での購入や入出金に関する手数料を比べていきます。
<現物取引比較表>
Liquid by FTXの取扱通貨を中心として、有名な暗号資産取引所CoinchekやbitFlyerと比べると以下のようになります。
※bitFlyerの手数料は、購入金額によって異なります。5億円以上購入で0.01%になりますが、10万円未満の場合0.15%になります。
通貨ペア一覧 | Liquid by FTX | Coincheck | bitFlyer |
---|---|---|---|
BTC/JPY | 無料 | 無料 | 0.01〜0.15% |
ETH/JPY | 0.1%(QASH支払いの場合0.05%) | 販売所のみ | 0.01〜0.15% |
XRP/JPY | 0.1%(QASH支払いの場合0.05%) | 販売所のみ | 販売所,取引所(bitFlyer Lightning) |
LTC/JPY | 0.1%(QASH支払いの場合0.05%) | 販売所のみ | 販売所のみ |
SOL/JPY | 0.1%(QASH支払いの場合0.05%) | 取扱なし | 取扱なし |
FTT/JPY | 0.1%(QASH支払いの場合0.05%) | 取扱なし | 取扱なし |
QASH/JPY QASH/BTC QASH/ETH QASH/XRP | 無料 | 取扱なし | 取扱なし |
販売所のみ取扱の場合は、購入するために高額なスプレット手数料が発生します。
<入出金手数料比較表>
Liquid by FTX | Coincheck | bitFlyer | |
---|---|---|---|
日本円入金 | 無料(振り込み手数料のみ) コンビニ入金:3万円未満770円 / 3万円以上30万円以下1018 円 | クイック入金:3万円未満770円 / 3万円以上50万円未満1018 円 / 50万円以上入金金額×0.11% + 495 円 | クイック入金:330円(住信SBIネット銀行のみ無料) 三井住友銀行:3万円未満220円 / 3万円以上440 円 三井住友銀行以外:3万円未満550円 / 3万円以上770 円 |
BTC出金 | 0.0005 BTC | 0.0005 BTC〜0.016 BTC(ネットワーク状況によって変動します) | 0.0004 BTC |
ETH出金 | 変動型出庫手数料(ネットワーク状況によって変動します) | 0.005 ETH〜0.16 ETH(ネットワーク状況によって変動します) | 0.005 ETH |
XRP出金 | 0.25 XRP | 0.15 XRP | 無料 |
LTC出金 | 0.001 LTC | 0.001 LTC | 0.001 LTC |
SOL出金 | 無料 | 取扱なし | 取扱なし |
ERC-20 | 変動型出庫手数料 | 取扱なし | 取扱なし |
Liquid by FTXは、FTTやSOLを購入するにはうってつけの取引所ですが、CoincheckやbitFlyerで取引可能な通貨であれば、さほど差はないと言った印象です。
Liquid by FTXのデメリット
Liquid by FTXのデメリットですがSOLやFTTを取引するという面においては今のところ全くないと思います。
ただ、取扱暗号資産の数では他社に劣っていたり、暗号資産によっては他社の方が手数料が安い場合もありますので、そこは他の取引所と比較して考えてみましょう。
SOLやFTTを取引するという面においてはデメリットはほぼ無いと思います。
Liquid by FTXの口コミ・評判
Liquid by FTXに関する口コミ・評判をまとめました。
歩くだけで稼げるNFT「STEPN(ステップン)」がバズっていることもあり、このために利用している方がかなり多そうです。
しかし、逆にSTEPNのトークンGSTを日本円に変える場合は、GMOコインの方がお得だという口コミもあります。
日本でSOL扱ってる取引所があるなんて知らなかった😳
liquidだって。これ知ってたらわざわざビットバンク→バイナンス→STEPNやらなくて済んだんだな💦
原資回収する時はSTEPN内でUSDCをSOLに変えてliquidへ送金だな🤔
さっそく口座開設申し込んだ!🏦#STEPN
— 孤高のIOSTEPNER (@10STERmoon) March 21, 2022
#STEPN のGSTを3パターンで日本円にしてみた。
■前提条件
・すべて10GST
・バイナンスではコンバートを利用
・3月21日21:00~22:30の間に実験
・各端数は無視
1️⃣バイナンスからLINE:4,054円
2️⃣バイナンスからGMO:4,072円
3️⃣STEPNからLiquid:4,059円
最終的には出金手数料が有利なGMOの勝利!— びす│仮想通貨ブロガー (@bis_cryptoc) March 21, 2022
【STEPNメモNo.1】
STEPNを簡単にはじめる6ステップ🏃♂️
①Liquid by Quoineで口座開設
②SOLを購入
③STEPNアプリをダウンロード
④STEPNウォレットを作成
⑤ウォレットにSOLを送信
⑥スニーカーを購入2022年3月現在、国内取引所で唯一『SOL』を取り扱っているのがLiquid by Quoine🙋
— とも│STEPN1足→3足計画 (@tomo_STEPN) March 19, 2022
これからSTEPNを始める方へ朗報ですが、LiquidでSOLを購入しSTEPNに送金しましたが、5分以内にSTEPNウォレットへ反映されました。
Binanceの口座も持ってますが、取引履歴ややこしすぎるのでLiquidおすすめします。 pic.twitter.com/8saLqzrvqQ— ぽん! (@3i0JvWKANeUGTIF) March 21, 2022
買い方・使い方・登録方法を解説!
ここからは、実際にLiquid by FTXでの登録方法、買い方、使い方を解説します。
登録方法
まずは、Liquid by FTXの日本語版公式ページにアクセスします。
「日本」「個人アカウント」を選択して、メールアドレスを入力し「無料で口座開設」を選択します。
届いたメールの「本人確認を登録する」を選択します。
パスワードを設定して「次へ」を選択します。
チェックマークと個人情報を入力し、「次へ」を選択、再度確認と同意にチェックをし「次へ」を選択します。
これでログインはできるようになりますが、最後に本人確認書類をアップロードする必要があります。
右上のアカウントアイコン「マイプロフィール」を選択して、「かんたん本人確認を行う」を選択します。
表示されたQRコードをスマートフォンで読み込みます。
「同意して次へ進む」を選択し
- 運転免許証
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 在留カード
から選択して「注意事項を確認しました」にチェックを入れ、「次に進む」を選択します。
あとはガイダンスしたがってカメラ撮影をおこないます。
完了すると、審査が行われます。審査完了後に入金できるようになり、売買することが可能になります。
買い方・使い方
まずは、右上「ウォレット」から「入金」を選択して、日本円(JPY)などを入金しましょう。様々な法定通貨や暗号資産から選択して入金できます。
レバレッジや細かな入札方法がありますが、この記事では初心者の方でもわかりやすいように、主要な買い方を解説します。
左上から「マーケット」を選択し、売買したい通貨のペアを選択します。
「販売所」ではなく「トレード」から購入しましょう。
「買」「売」どちらか選択して
- 指値:指定した値段で買い注文、売り注文を入れる(成立すると取引完了)
- 成行:買い板、売り板の状況に応じてすぐに取引完了
で取引ができます。
まとめ
Liquid by FTXは、他では取扱いのないSOLやFTTをJPYから購入できる取引所です。
ソラナチェーン上のゲームやDeFiなどを利用したい方は、Liquid by FTXなら簡単にSOLを購入+送金できるのでオススメです。
一方で、それ以外の通貨は現状、他の取引所と大差のない手数料となっているのでメリットは薄いかもしれません。
この記事を参考にLiquid by FTXを利用するかどうかを検討してみてください。
その際、この記事が参考になれば幸いです。