楽天が提供するNFTマーケットプレイス「楽天NFT」について気になっていますね。
開始当初から大好評で、第一弾として販売されたウルトラマンのNFTは一瞬で完売し、高額で転売されています。
楽天NFTは誰でも簡単に日本円でNFTを購入することができるプラットフォーム。
その手続きの簡単さには、NFTのコアユーザーでもある筆者も度肝を抜かされました。
一方で、少々批判の声も上がっているサービスでもあります。
この記事では、そんな楽天NFTの概要やメリット、デメリット。
口コミ・評判や使い方まで解説。ぜひ参考にしていただき、NFTを手に入れてみてください。
楽天NFTとは?
楽天NFTは楽天グループ株式会社が提供するNFTマーケットプレイスです。
誰でも楽天NFTを活用して、簡単にNFTの売買を行うことができます。
楽天NFTはNFTを別称モーメントと呼んでいます。(この記事のみNFT =モーメントと呼称)
楽天NFTは楽天ブロックチェーンという独自のブロックチェーンが利用されており、楽天NFT上で発行されるNFTは全てこのブロックチェーンに帰属する仕組みです。
基本概要
運営会社 | 楽天グループ株式会社 |
ブロックチェーン | 楽天ブロックチェーン |
購入可能な通貨 | 日本円 |
購入手数料 | 無料 |
出品手数料 | 出品時に14% |
ここでは、NFTやNFTマーケットプレイスについて詳しくわからない人向けに簡潔に解説します。
NFTとは?
NFTとはNon-Fungible Token(ノン ファンジブル トークン)の略称で「非代替トークン」と言われます。
代替性がないということはつまり「改ざん不可能」とも言い換えらます。
NFTは全て帰属するブロックチェーン上にて発行され、それぞれに異なったシリアルナンバー(アドレス)が与えられます。このシリアルナンバーはブロックチェーンの仕様により改ざんできないことから、それぞれのデジタルデータに価値を持たせることが可能になりました。
結果、NFTは現在のように高値で転売されるようになったという経緯があります。
NFTマーケットプレイスとは?
NFTマーケットプレイスとは、このブロックチェーンにより、改ざん不可能なシリアルナンバーを持ったデジタルデータ(NFT)を売買できるプラットフォームのことです。
ユーザーは誰でもNFTマーケットプレイスにアクセスでき、自分のNFTを売買することができます。
有名なものとして、例えばOpenseaがあげられます。
楽天NFTのメリット
日本円(クレジットカード)で取引できる
最大のメリットだと思います。
楽天NFTでは、クレジットカードで取引することできます。
利用可能なクレジットカードは下記です。
- 楽天カードから発行された全てのクレジットカード及び
- 楽天カード以外から発行されたVISA, MASTERの提携カード
Openseaなどの一般的なマーケットプレイスでは基本的にイーサリアムなどの暗号資産で売買することになります。そのため、基本的に暗号資産を持っていない人はNFT(モーメント)を手に入れることができませんでした。
加えて、Openseaなどで取引を行う際は、
- 取引所で暗号資産を購入
- ウォレットを作成
- ウォレットに暗号資産を送金
- ウォレットをNFTマーケットプレイスに接続
と手間な作業を行う必要がありますが、楽天NFTなら登録だけであとは簡単にクレジットーカードで取引できるのが良い点です。
楽天ポイントが使える
1ポイント=1円分として、50ポイントから購入金額に充当することができます。
ちなみに、楽天の会員グレードによって上限ポイントが決まっており、下記のようになります。
- ダイヤモンド会員
1回のお支払い上限:500,000ポイント
1ヶ月のお支払い上限:500,000ポイント - プラチナ、ゴールド、シルバー、レギュラー会員
1回のお支払い上限:30,000ポイント
1ヶ月のお支払い上限:100,000ポイント
楽天ポイントが貯まる
100円分の購入金額により1ポイントの楽天ポイントが貯まります。
購入した商品の2次転売利益を狙える
購入したNFT(モーメント)は楽天NFT内のマーケットで転売することで2次販売による転売利益を狙えます。
値上がりしそうなNFT(モーメント)があれば、先に目星をつけておくといいかもしれません。
楽天NFTのデメリット
出品時の手数料が高い
楽天NFTでモーメントを出品する際に、14%の手数料がかかります。
つまり、1万円で出品しようとすると1,400円が出品手数料として取られる計算になります。
Openseaなどの一般的なNFTマーケットプレイスでは出品時に手数料が発生することはない(別途、トランザクションフィーは発生)ので大きなデメリットだと思います。
楽天の独自ブロックチェーンであるために、他のマーケットプレイスで売れない
楽天NFTは独自の楽天ブロックチェーンを採用していいます。
楽天ブロックチェーンがどのような仕様かは調査が必要ですが、現状イーサリアムなど他のブロックチェーンとの互換性がありません。
つまり、楽天ブロックチェーン上で発行されたNFTは基本的に他のNFTマーケットプレイスで転売することは現状かなり難しいと言えるでしょう。
お金の流れは、楽天NFT内で全て完結されるようになっています。
この仕様があるために、NFTらしくないと批判される原因にもなっています。
暗号資産での取引ができない
取引ができるのは、クレイジットカード・楽天ポイントのみです。
イーサリアムなので暗号資産で取引することはできません。
期間限定ポイントが使えない
楽天ポイントの利用できますが、期間限定の楽天ポイントは利用できません。
確定申告が必要になる場合がある
もし仮に楽天NFT内での転売で利益が出た場合は確定申告が必要になるケースがあります。
給与所得以外に副収入等によって20万円を超える所得を得た場合には、確定申告が必要です。
詳細はお近くの税理士等にお尋ねください。
楽天NFTの口コミ評判
楽天NFTに関する口コミ・評判をSNS等を活用して集めてみましたのでご確認ください。
ざっくりまとめますと、良い点として
- 簡単にNFTが手に入る
- 転売で儲けられる
などの評判がある一方で、「NFTらしくない!」という批判的な意見も多かった印象です。
これを踏まえると、楽天NFTは誰でも簡単にNFT所有者になれる入門的なプラットフォームと言えるかもしれません。
ポジティブな口コミ
転売で儲けることができた!
楽天NFT、
ウルトラマンNFTが
498000円で売れてしまいました、、、。
これは高いのか安いのか、それは未来が決めます。おそロシア。 pic.twitter.com/RT8Zdo2dQa— MKT 2nd (@2nd_mkt) February 25, 2022
昨日ローンチされた楽天NFTの価格がすごい…購入価格3万円だったアートが現在30万円で売られている💸10倍…💸 pic.twitter.com/965TbuYLGA
— すず | 元キーエンスOL (@suzu__crypto) February 26, 2022
先見性がある
追記。
楽天NFTは本当の意味でNFTでは無いという意見は変わらないですが、まだ暗号資産に関する法整備がされない中で大手IPを巻き込んでオープンしたのは凄いと思う。
今後展開するであろう楽天メタバースや法整備によって、いつの日か楽天NFTが開国してくれたらもっと楽しいんだろうなぁ。#楽天NFT https://t.co/wYF8DnFsJ5— Nakayoné (@illust_nakayone) February 26, 2022
誰でも簡単にNFTの所有者になれる
楽天NFTすげー簡単に買えた。NFT入門できて嬉しい。
— 松村稔@プロ牛乳石鹸 (@kai0707) February 26, 2022
日本語に対応していていい
高いのか安いのか
990円で買ったNFTが
5000円で売却完了日本語に対応してるのでopensaeよりは圧倒的に使いやすい#楽天NFT#Rakuten_NFT #NFT pic.twitter.com/qxpylLjswF
— はざ (@haza__haza) February 26, 2022
懸念点を指摘する口コミ
拡張性がない
楽天NFTは現状だと楽天がサービスを終了したらNFTもおそらく消滅してしまう。
これはスマホゲームに廃課金していたのにサービスが終了して全てが無に帰すのと似てる気がする…。
資産価値があると思ってNFTを購入する人が多いだろうからむしろ傷は深いかもしれない😢— シャック🦈NFT@shark-man.eth (@G_SHACK922) February 26, 2022
NFTらしくない
#NFT #楽天NFT
いやこれNFTって言っていいのか?
せめてETHやPloygon等の世界中で使われてるチェーンでやって自由に移動させられないとNFTでやる意味なくね?
独自チェーンでやりたいならせめて他チェーンにブリッジ出来るぐらいは必要でしょ
これじゃJPEG買うのと変わらん— Shin.one💙 (@ShinALEMONed) February 26, 2022
楽天NFTがおすすめな人
ここまで、説明してきた内容を踏まえて、楽天NFTは下記のような方におすすめです。
- とにかくお試しでNFTを所有してみたい
現状、NFTを所有しようと思うと、
- 取引所で暗号資産を購入
- ウォレットを作成
- ウォレットに暗号資産を送金
- ウォレットをNFTマーケットプレイスに接続
などとめんどくさい流れを踏む必要があります。
ですが、楽天NFTなら簡単な登録+クレジットカード決済で誰でも簡単にNFTデビューをすることができます。
これからの時代に流れに乗るために、まずはお試しでNFTを所有してみようという方にはぴったりのサービスでしょう。
こんな人にはおすすめしない
一方で、楽天NFTのやり方に反感を抱く方は無理に利用する必要もないでしょう。
楽天NFTは楽天ブロックチェーンを活用しているため、拡張性がありません。楽天NFTで購入したものは楽天NFT以外で売ることができません。
一般的なイーサリアムなどのパブリックチェーン上で発行されているNFT(楽天NFTは楽天ブロックチェーンなのでブライベートチェーン)は他の誰かに送信できたり、他のマーケットプレイスでも販売できたりと非常に拡張性が高くなっています。また、他のアドレスが所有しているNFTを誰でも簡単に閲覧することができます。
このような点から「楽天NFTはNFTらしさがない」という批判されています。
このように思想に共感する方は無理に楽天NFTを利用する必要はないと思います。
楽天NFTの登録方法
ここからは楽天NFTの登録方法を解説。とっても簡単です。
まずは、楽天NFTのホームページに行き「ログイン・会員登録」をタップしましょう。
楽天会員IDで登録します。
次にニックネームを決めます。一回登録してしまうと二度と変更することはできないので注意しましょう。
これだけで登録は完了です。
楽天NFTの買い方
次に購入方法を解説します。
まず、マーケットを開き欲しいNFT(モーメント)を選択します。
「選択して購入する」をタップ。
欲しいシリアルナンバーをタップして「買い物かごに入れる」を選択。
買い物かごにアクセスし「購入手続きへ」をタップします。
クレジットカード決済の画面ができますので、「注目を確定する」とタップしましょう。
楽天ポイントを利用することもできます。
購入後は、マイページから購入履歴を確認することができます。
楽天NFTまとめ
楽天NFTについて解説しました。
筆者は数年前からOpenseaなどのNFTマーケットプレイスを活用してきたコアNFTユーザーですが、楽天NFTの簡単さには度肝を抜かれました。
多くの日本人ユーザーの方にとってはまだNFTとは何?どうやって買うの?という状態だと思います。そういう方に向けたNFTの入門的なプラットフォームという印象です。
批判的な意見もありますが、これ以上に簡単にNFTが購入できるプラットフォームはないと思います。
この記事を読み興味が持ちましたら、楽天NFTでNFTデビューをしてみてください。
その際、この記事が参考になりましたら幸いです。