米ホワイトハウス公式Xの投稿をきっかけに、Solanaのミームコイン「PENGUIN($PENGUIN)」が急騰しました。政治的意図を明示しないユーモラスな投稿が、暗号資産市場で思わぬ価格反応を引き起こした形です。
Embrace the penguin. pic.twitter.com/kKlzwd3Rx7
— The White House (@WhiteHouse) January 23, 2026
ホワイトハウスは1月23日、「Embrace the penguin.」というキャプションとともに、雪景色の中でドナルド・トランプ氏を想起させる人物とペンギンが並んで歩く画像を投稿しました。
画像内にはグリーンランドの旗も描かれており、同氏がかねて言及してきたグリーンランド領有権構想を想起させる内容となっています。
この投稿は短時間で大きな拡散を見せ、24日までに約5,100万回以上表示され、いいねは20万件超、リポストや引用投稿、返信も多数寄せられています。翌24日には、「The penguin does not concern himself with the opinions of those who cannot comprehend.」とするフォローアップ投稿も行われ、前日の内容を引用する形で再び注目を集めました。
この動きとほぼ同時期に、Solana上で発行されたミームコイン「PENGUIN」が急激な価格上昇を記録しました。
$PENGUIN memecoinは、Werner Herzog監督のドキュメンタリー映画「Encounters at the End of the World」(2007年)で描かれた南極のペンギンのシーンをモチーフにしています。このシーンでは、1羽のペンギンが群れを離れ、孤独に山岳地帯に向かって歩く様子が撮影されており、後にTikTokなどで編集され、フリードリヒ・ニーチェの哲学(特に「超人(Übermensch)」の概念)と結びつけられたviral memeとなりました。
ホワイトハウスの投稿が拡散された後、PENGUINの価格は一時500%超の上昇率を記録しました。
データによると、24時間の取引高は約2億4,400万ドルに達しました。時価総額も一時1億3,600万ドル超まで拡大し、1月25日時点では約1億3,800万ドル前後で推移しています。
政府機関の公式アカウントによる投稿と、同名・同モチーフのトークンが存在していたことが、市場参加者の関心を集めた可能性があるとみられます。
一方で、トークンの運営体制を巡っては、不透明さを指摘する声も出ています。X上のコミュニティでは、Pump.fun上で想定されていたコミュニティ主導の引き継ぎ(CTO)を巡り、2026年1月24日ごろから議論が広がりました。ユーザーの一人がトークンの再活性化を試みたものの、その過程でCTOの割り当てが別の主体に移ったと受け止められ、これを不透明な対応とする指摘が相次ぎました。
コミュニティ内では、このCTOの再割り当てを巡り、元のデプロイヤーであるBastilleBTCに関係する人物が関与しているのではないかとする疑念も示されています。ただし、これらはオンチェーン上の動きや投稿内容をもとにしたコミュニティ側の見解であり、事実関係が公式に確認されたものではありません。
市場の反応としては、「政府関連アカウントの投稿が直接的な価格材料として作用した珍しい例」と捉える声がある一方、ミームコイン特有の短期的な過熱に対する慎重な見方も少なくありません。今回の価格上昇が持続的な需要に基づくものか、それとも一時的な話題性によるものかについては、引き続き注意深く見極める必要がありそうです。
参照:X

