米資産運用会社グレースケールは4月20日、ハイパーリキッドのネイティブトークンHYPEに連動する「グレースケールHYPE ETF」のS-1修正書類を米証券取引委員会(SEC)に提出し、カストディアン(保管機関)にアンカレッジ・デジタル・バンクN.A.を指定しました。3月20日の初回申請で保管先として記載していたコインベースは修正書類から外れ、HYPEのような新興トークンを機関投資家向け商品に組み込む際の保管体制に変化が出ています。
修正書類は「アンカレッジ・デジタル・バンクN.A.が本信託のカストディアン」と明記し、上場時のティッカーを「GHYP」としました。承認されれば、投資家はHYPEを自己管理ウォレットで保有しなくても、証券口座からナスダック上のETFを通じてHYPEの値動きに投資できます。移転代理人と管理業務はBNYメロン、共同移転代理人はコンチネンタル・ストック・トランスファー・アンド・トラストが担います。
対象資産のHYPEは、オンチェーン永久先物DEX(分散型取引所)として稼働するハイパーリキッド・ネットワークのネイティブトークンです。書類はステーキングも想定しており、税務上の条件を満たした場合に限るとしています。
3月31日時点の説明では、HYPEの流通枚数は約2.6億〜3.0億枚、時価総額は約94億〜113億ドル、24時間売買高は約1.7億〜2.3億ドルでした。グレースケールは同トークンを暗号資産全体で10位圏の資産として記載し、上位100ウォレットで流通量の約43%を保有している点も開示しています。
グレースケールは2025年8月、ビットコイン信託とイーサリアム信託の一部資産でアンカレッジを二次カストディアンに起用しています。今回の修正で、その関係はHYPE ETFにも広がりました。アンカレッジは米国で初めて連邦認可を受けた暗号資産銀行として知られ、2026年2月にはステーブルコイン大手テザーが1億ドルを出資し、企業価値は42億ドルと伝えられています。コインベースが米暗号資産ETFの保管業務で大きな存在感を持つ中、新しい対象資産では別の保管先が選ばれました。
SECによる審査とナスダック側の上場手続きは今後も続きます。承認後は、GHYPが証券口座から売買できるHYPE連動ETFとして取引を始めます。
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