コインベースが開発した決済規格x402を使ったAIエージェント向けアプリストア「Agentic.Market」を公開しました。OpenAIやCoinGecko、Alchemyなどの機能をAPIキーなしの都度課金で呼び出せるようになり、AIボットが自律的に外部サービスへ支払いを行う流れが一段と現実味を帯びています。
Agentic commerce is here, and it's being built on Base.
With over 167M x402 transactions already settled - and 85% on Base - Agentic(.)Market takes it to the next level with an agent-to-agent marketplace.
The next stage in agentic acceleration, happening onchain. pic.twitter.com/EnVJTp0zIK
— Base (@base) April 20, 2026
発表資料によると、x402上の累計取引は1億6500万件超、決済総額は5000万ドル超、取引したエージェントは48万超に達しています。x402取引はすでに1億6700万件超に達し、その85%がBaseチェーン上で決済されており、AIエージェント向け決済の実需がBaseに集まっていることが強調されています。
市場には、推論、データ、メディア、検索、ソーシャル、インフラ、取引の7分野が並びます。推論ではOpenAI、Anthropic、Venice、ElevenLabs、データではCoinGecko、Bloomberg、Nansen、検索ではExaやFirecrawl、ソーシャルではX、LinkedIn、AgentMail、インフラではAlchemy、QuickNode、AWS Lambda、thirdweb、取引ではCoinbase Advanced TradeとBankrが掲載されています。人間の開発者が比較しやすいだけでなく、AIエージェント自身が価格や利用状況を見ながら呼び出し先を選べるようにしています。
Agentic.Marketの狙いは、これまでAPI販売の前提だったアカウント作成、APIキー発行、月額契約の手間を外すことにあります。x402はHTTP 402「Payment Required」(支払いが必要)を使って、リクエストごとに支払いを埋め込む仕組みです。必要な機能を1回ごとに購入できるため、AIエージェントは事前契約なしで外部ツールやデータを呼び出せます。コインベースがこの技術を押し出す理由もここにあり、少額決済を前提にしたネットネイティブな課金方式で、AIの自律行動を止めていた摩擦を減らす狙いがあります。
公開済みのAgentic.Marketでは、サービス提供者がx402対応APIを順次登録できる状態に入っています。今後はLinux Foundation配下のx402 Foundationが仕様運営を担いながら、掲載サービスと参加企業の拡大を進めていきます。
参照:公式
