世界最大級の資産運用会社ブラックロックが、6月にナスダック上場を目指すスペースXの新規株式公開(IPO)に50億〜100億ドルを投じる案を社内で協議していることが分かりました。
実現すれば、約750億ドルの調達と約1兆7500億ドルの企業価値を狙う大型上場に機関投資家の資金が流れ込むことになり、暗号資産ETFで存在感を高めてきた同社が宇宙・通信インフラ分野にも巨額資金を振り向ける動きとして注目されています。
ロイターは5月16日、ジ・インフォメーションが関係者情報として伝えた内容を引用し、ブラックロックが5360億ドル規模のアクティブ運用ファンドからこの投資を行う方向で議論していると報じました。インデックス連動ではなく、運用担当者が銘柄を選ぶ資金から出す案が浮上している点が今回の焦点で、最終額はIPOの価格条件や取引条件で変わります。
スペースXは4月1日に米証券取引委員会(SEC)へ非公開で上場申請し、その後日程を前倒ししました。現在の計画では、目論見書の公開を5月中旬、ロードショー(機関投資家向け説明会)を6月4日、公開価格の決定を6月11日、ナスダックでの上場を6月12日に予定し、ティッカーシンボルはSPCXを使う見通しです。想定調達額は約750億ドルで、評価額は約1兆7500億ドル。ブラックロックが上限の100億ドルを引き受ければ、調達額の約13%を単独で占める計算になります。
次の公表イベントは、スペースXの目論見書公開と6月4日のロードショーです。ブラックロックのコミット額も、6月11日の価格決定に向けた条件調整の中で絞り込まれていきます。
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