この記事では、MetaMaskについての概要説明をした上で、初心者の方でもすぐに始められるように使い方まで丁寧に図で解説しています。
これからNFTゲームを始めようと思っている方は、必要となることがかなり多いので必ずインストールして使い方を理解しておきましょう。
また
- MetaMask以外の接続方法はないの?
- カスタムRPCがめんどくさい...
などすでに利用されている方にも他の記事ではあまり解説されていない知っておくと便利な裏ワザなどもご紹介しています。
是非参考にしてください。
MetaMask(メタマスク)とは?
Metamaskは、ブラウザの拡張機能として利用できるイーサリアム系仮想通貨・暗号通貨ウォレット(お財布)です。
イーサリアム(Ethereum / $ETH)はもちろん
- バイナンススマートチェーン(Binance Smart Cchain:BSC / $BNB)
- ポリゴン(Polygon / $MATIC)
- アバランチ(Avalanche / $AVAX)
などイーサリアムとの互換性があるEVM(イーサリアムバーチャルマシン)を有する数々のブロックチェーンに対応することができるウォレットです。
EVM(イーサリアムバーチャルマシン)とは?
イーサリアムと互換性のあるブロックチェーンのことです。互換性があるので、イーサリアム上で提供されているアプリケーションと同じような仕様を構築できます。EVMのブロックチェーン例:Binance Smart Chain、Avalanche
以下の5つのブラウザ対応していますが、Safariには対応していない点に注意してください。
- Chrome
- Firefox
- Brave
- Edge
- Opera
基本的にはパソコンのブラウザ拡張機能として利用されるウォレットですが、スマホで利用できるアプリ版も提供されています。スマホとブラウザ拡張機能はアカウントを共有して利用することが可能です。
多くのブロックチェーンサービスがブラウザで提供されているために、アプリは必須ではありませんが、入れておくと役に立つこともあります。
Metamaskの始め方
ここからは、実際にMetamaskの始め方を図を用いて丁寧に解説します。
まずは、MetamaskをMetaMask公式(Chromeの場合Chromeウェブストア)からインストールします。
「拡張機能を追加」を選択します。
「同意する」を選択します。
「開始」を選択します。
「ウォレットを作成」選択します。すでにウォレットを作成していて復元したい場合は、「ウォレットをインポート」を選択します。
ウォレットにログインする際のパスワードを設定し、2回入力、利用規約同意にチェックをして「作成」を選択します。
鍵マークを選択するとシークレットワードが20単語出てきます。これは、ウォレットのセキュリティパスワードです。これを忘れてしまうと、ウォレットにある暗号資産を引き出せなくなってしまうので必ずメモに書き留めてください。そして、このキーワードは誰にも見せてはいけません。流出すると中にある仮想通貨を全て盗まれる恐れがありますのでご注意ください。
「次へ」を選択すると、20単語を順番に並べる選択画面が出てきますので、順番通りに選び、「確認」を選択します。
最後に「すべて完了」を選択して完了です。ブラウザの右上あたりにキツネマークが追加され、それを選択することでいつでもMetaMaskを起動できます。
MetaMaskの主な使い道
次に、MetaMaskを使ってどういったことができるのか解説します。
使い方 1. Web3.0接続
NFTゲームやNFTマーケットプレイス、分散型取引所(DEX)などブラウザでサービス提供されるWeb3.0プロダクトと接続し、アカウントとして利用することができます。
多くのサービスを利用する時に、Googleアカウントでログインしますよね?このようなイメージでウォレットでログインするという感じです。
MetaMaskに対応しているWeb3.0プロダクトを開いて「Connect Wallet」などからMetaMaskを選択すると、自動でMetaMaskが開きます。自分で設定したパスワードを入力してから「接続」を選択することでウォレットが接続され、そのサービス内でウォレットを利用することができるようになります。
使い方 2. 仮想通貨の管理・送受信
自分のウォレットに入っている仮想通貨の確認や送受信ができます。
使い方 3. 仮想通貨の交換・購入
MetaMaskから直接、仮想通貨の交換や購入を行うことも可能です。
MetaMaskの使い方
それでは、実際にMetaMaskの細かな使い方を解説していきます。
MetaMaskの登録が完了すると、ブラウザ右上にきつねのアイコンで表示されます。クリックして自分で設定したパスワードを入力することで開くことができます。
上部「イーサリアムメインネット」から利用するブロックチェーン(ネットワーク)を選択できます。
他のネットワークを追加する方法は下記の項目をご覧ください。
ウォレットアドレスの確認方法
「0x〜」の部分は、ウォレットアドレスになります。このアドレスに仮想通貨を送信することで受け取ることができます。クリックしてコピーすることが可能です。
ほとんどのEVMネットワークはイーサリアムのウォレットアドレスと同じアドレスで管理が可能です。ただし、イーサリアムメインネットが選択されている場合は、イーサリアムメインネット上の通貨のみ表示されますのでご注意ください。
別のネットワーク上に仮想通貨が届いている場合は表示されません。どのネットワークを利用して送信したか必ず確認しましょう。ネットワークの切り替えや追加方法は下記にて解説しています。
残高の下には3つの項目があります。
※選択しているネットワークによっては利用できない場合があります。
購入
Transak、MoonPay、Wyreから仮想通貨を直接購入することができます。ただし、日本には対応していない場合や手数料が高い場合があります。
ですので、日本の場合GMO、海外の場合Bybitなど取引所で購入する方がお得です。
取引所に関する記事は以下を参考にしてください。
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「アカウント表示」からはイーサリアムアドレスとQRコードが表示されます。
「秘密鍵をエクスポート」は、秘密鍵(アカウント復元、インポートに利用できるパスワードです。取り扱い注意!)を確認でき、「Etherscanで表示」から履歴を確認することができます。
Etherscan(イーサスキャン)とは?
Etherscanは、イーサリアムチェーン上で持っているトークンや送受信などトランザクションの履歴(取引履歴)を確認できるサイトです。ちゃんと届いているか確認する時に便利なサイトです。
送金
送り先のアドレスを入力して仮想通貨を送信することができます。
スワップ
仮想通貨を交換することができます。自分の持っているスワップ元通貨を選択して数量を入力し、スワップ先の欲しい仮想通貨を選択します。
詳細オプションからは、価格差の許容範囲を設定する「最大スリッページ」と送信前にトランザクションをシミュレートすることで、トランザクションコストを削減し、失敗を減らすことができる「Smart Transaction」のオンオフが設定できます。
カスタムトークンのインポート方法
MetaMaskの下部には持っているトークンがリストとして表示されます。持っているトークンが表示されない場合は、「リストを更新」もしくは「トークンをインポート」を選択しましょう。
トークンをインポートは、トークンを検索するもしくは、カスタムトークンから新しくインポートできます。
検索リストにないトークンをインポートするには、トークンのコントラクトアドレスを調べる必要があります。追加したいトークンをCoinmarketcapで開き、Contractsにあるコントラクトアドレスをコピーして貼り付けます。すると、トークンシンボルとトークンの少数桁数が自動で追加されますので、間違っていなければカスタムトークンを追加を選択して完了です。
ネットワーク追加方法
デフォルトではイーサリアムのウォレットとしてのみ使用できます。他のネットワークを利用したい場合はネットワークを追加する必要があります。
上部のイーサリアムメインネットから「ネットワークの追加」を選択し、リストにあるネットワークを追加もしくは「ネットワークを手動で追加」からカスタムRPCを入力する必要があります。
カスタムRPC例
以下を入力して保存することでバイナンススマートチェーンを追加できます。
- ネットワーク名 Smart Chain
- 新しいRPC URL https://bsc-dataseed.binance.org/
- チェーンID 56
- シンボル BNB
- ブロックエクスプローラーURL https://bscscan.com
かなり面倒ですよね?しかし、これを簡単に完了する方法があります。下記にて解説していますので、参考にしてください。
その他設定
最後に、アカウント右上の縦に並んだ3つの点からは以下の設定ができます。
- アカウントをEtherscanで表示:Eherscanでアカウントを確認できます。
- ビューを展開:ブラウザ画面いっぱいでMetaMaskを表示します。
- アカウントの詳細:購入→アカウント表示と同じアカウント詳細画面が表示されます。
- 接続済みサイト:今まで一度接続を承認したサイトを表示できます。接続解除から承認したことを解除できます。
- アカウントを削除:アカウントを削除できます。
右上のアイコンからは、アカウントの切り替えや「アカウントを作成」から新しいアカウントを作成、「アカウントをインポート」からアカウントをインポートできます。
アカウントのインポートは、秘密鍵もしくはJSONファイルを選択できます。これは、MetaMask以外の仮想通貨ウォレットで作成したものもインポートすることが可能です。
カスタムRPCなし!簡単にネットワークを追加する方法
ネットワークを追加する際に必要なカスタムRPCは、いちいち調べて入力するのはかなり面倒です。
しかし、この入力を省略できるChainlistというサイトがあります。
Chainlist右上のConnect WalletからMetaMaskを接続します。
あとはリストや「Search Networks」から追加したいネットワークを見つけて「Add to Metamask」を選択してネットワークを簡単に追加できます。
MetaMaskのライバル?Wallet Connect(ウォレットコネクト)とは?
MetaMaskは、数多くのユーザーを抱えるNo.1仮想通貨ウォレットです。しかし、使い勝手は悪く、評価は決して高くありません。
MetaMask以外の接続方法はないの?と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回ご紹介するのが、徐々に浸透してきている接続方法「Wallet Connect(ウォレットコネクト)」です。
Wallet Connectはあらゆる仮想通貨ウォレットアプリなどと接続する方法です。Wallet Connect自体は、仮想通貨ウォレットではありません。
※スマホアプリ版のMetaMaskは、Wallet Connectで接続することが可能です。
Wallet Connectはパソコン、iPhoneやAndroidのスマートフォンなどどんなハードからも、そしてSafariを含むどんなブラウザからも接続することが可能な接続方法です。
使い方は簡単で、Web3.0プロダクトの接続方法でMetaMaskではなくWallet Connectを選択すると
- パソコンで選択した場合(上記画像左端):QRコード画面→Wallet Connect対応のスマホウォレットアプリのカメラ機能でスキャン
- スマホで選択した場合(上記画像左から2番目):自動で接続もしくはアプリ(仮想通貨ウォレットアプリ)選択画面
で、接続できます。接続以外のトランザクションもスマホで承認できます。
また、現在Beta版のバージョン2.0では、あらゆるネットワークを一度にまとめて接続することができるようになります。MetaMaskのようにいちいちネットワークを切り替える必要がなくなります。また、チャットでやり取りなども可能になるようです。
ただし、注意点としてはWeb3.0プロダクト側およびウォレットアプリ側がWallet Connectに対応する必要があります。現在では、対応しているWeb3.0プロダクトもかなり多くなっています。
まとめ
NFTゲームでほぼ必須となる仮想通貨のお財布MetaMaskについて解説しました。
使い方などしっかりわかっていない場合、リスクを伴う可能性もありますので十分理解しておくべきポイントだと思います。
この記事を参考に安全にNFTゲームをプレイできれば幸いです。