米ブルームバーグは5月22日、予測市場最大手のポリマーケットが、ソラナ系の分散型金融(DeFi)大手ジュピター・エクスチェンジの日本責任者だったマイク・アイドリン氏を日本代表に起用し、2030年までの政府承認獲得をにらんだロビー活動の準備に入ったと報じました。4月に日本からの取引を止めた直後の動きで、賭博規制で閉ざされている国内市場を長期戦で開こうとする姿勢が鮮明になっています。
ポリマーケットは4月、geo-restriction(地域制限)ポリシーを更新し、日本を含む33カ国を取引制限の対象に加えました。規制順守を理由に、日本のユーザーはサイトへアクセスできても注文や約定が止まる状態です。争点になっているのは刑法の賭博罪との関係で、常習賭博は3年以下の懲役とされます。米国でも予測市場は規制当局との線引きが論点になってきましたが、日本では賭博に当たるかがより直接に問われます。
アイドリン氏の起用は、そのハードルを見据えた人選と受け止められます。リンクトイン上では同氏がジュピター・エクスチェンジの日本責任者を務めた経歴が確認でき、ソラナやジュピター・エクスチェンジ、日本の暗号資産市場で培った知見とネットワークを持つ人物です。関係者は、日本を『large untapped business opportunity(大規模な未開拓の事業機会)』と捉え、『2030年までの政府承認を目指す』と説明したとされます。
今回伝わった日本戦略は、複数の関係者が明かした未公表計画をベースにしたものです。ポリマーケットのプレスリリースや公式ブログに日本参入の告知は見当たらず、同社とアイドリン氏は取材への回答を控えました。4月21日に始まった国会での議論が今後も続くかどうか、その先に2030年までの承認目標へ向けた制度協議がどこまで進むかが次の節目です。
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