ビザは、ステーブルコイン決済向けのレイヤー1ブロックチェーン「テンポ」で、自社運用のバリデータノードを稼働させました。長年にわたり決済ネットワークを運営してきた同社の信頼性とセキュリティを、オンチェーン決済に直接持ち込む動きです。ストライプとゾディア・カストディも初の外部バリデーターに加わり、テンポは企業向け決済チェーンとしての初期運営体制を固めました。
ビザはテンポのエンジニアリングチームと約6カ月かけてノードを共同開発し、自社インフラ上で完全に内製運用を始めました。稼働したノードはアンカー・バリデーターとして、取引の順序付けと承認を担い、ネットワークのセキュリティと性能を下支えします。
テンポは、ステーブルコインベースの送金、リアルタイム決済、エージェンティックコマース(AIエージェントが自律的に行う商取引)向けに設計された基盤チェーンです。初の外部バリデーターにはビザのほか、ストライプと、スタンダードチャータードが大株主のゾディア・カストディが名を連ねました。バリデーターにはステーブルコイン報酬も用意されていますが、ビザは戦略面と技術面での役割を前面に出しています。ステーブルコイン市場の時価総額は足元で約3,186億ドルまで膨らんでおり、送金と決済インフラをどの企業が担うのかへの関心も高まっています。
テンポ側は、ビザが設計段階からデザインパートナーとして加わっていた点と、世界のほぼ全ての国で数十億件の取引を処理してきた運用実績を重視しましたテストネットでは、アンソロピック、クーパン、ドイツ銀行、ドアダッシュ、リード・バンク、マーキュリー、ヌーバンク、オープンAI、レボリュート、ショッピファイ、スタンダードチャータード、ビザが実際の決済フロー検証に関わってきました。
ビザがブロックチェーンの検証ノードを受け持つのは今回が初めてではありません。3月25日には、銀行向けのオンチェーン決済基盤カントン・ネットワークでスーパー・バリデーターにも選ばれており、金融機関向けのプライバシー保護型決済フローに続いて、今度はステーブルコイン決済の基盤でも自社運用に踏み込みました。
テンポは追加のバリデーター参加企業を順次公表する方針で、当面はビザ、ストライプ、ゾディア・カストディの3社が初期外部バリデーターとしてネットワーク運営を支えます。
参照:公式