米決済大手マスターカードは3月17日、ステーブルコイン関連インフラを手がけるBVNKを買収する最終契約を締結したと発表しました。買収額は最大18億ドルで、このうち3億ドルは条件付き支払いです。取引は規制当局の審査など通常の完了条件を満たすことを前提に、2026年末までの完了を見込んでいます。
今回の買収で、マスターカードはオンチェーン決済と既存のフィアット決済網をつなぐ機能を取り込みます。公式発表によると、BVNKは法定通貨とステーブルコインを橋渡しするインフラを提供しており、主要ブロックチェーン上で130カ国超にわたる送金・受け取りを可能にしています。マスターカードは、こうした機能を自社ネットワークに組み込むことで、デジタル資産対応を一段と広げる考えです。
マスターカードはリリースの中で、2025年のデジタル通貨決済ユースケースの取扱高が少なくとも3,500億ドルに達したと説明しました。利用分野としては、クロスボーダー送金、ペイアウト、個人間送金、企業間決済などを挙げています。カード決済が依然として広範な受け入れ基盤と消費者保護を備える一方、ブロックチェーンベースのレールにはスピードやプログラム可能性といった特徴があり、両者の接続が次の成長領域になるとの見立てです。
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マスターカードはこれまでも暗号資産関連企業との提携や、暗号資産パートナープログラムを通じて分野拡大を進めてきました。今回のBVNK買収は、その延長線上でオンチェーン決済の中核インフラを自前で抱える意味合いが強いとみられます。
参照:公式
