メタは4月末、コロンビアとフィリピンの選定クリエイター向けに、米ドル連動型のステーブルコインUSDCをソラナまたはポリゴン上で暗号資産ウォレットへ直接送る報酬オプションをFacebook Business Help Centerに追加しました。ストライプのインフラを使う限定パイロットで、ヘルプページの更新を通じて静かに始まった取り組みです。大手テック企業が、クリエイター報酬の越境送金にブロックチェーン決済を実務で組み込んだ動きでもあります。
受け取り先は、USDCをソラナまたはポリゴンで受け取れるアドレスに限られます。メタが案内した対応先には、メタマスク、ファントム、バイナンス、クラーケン、エクソダス、Brave Wallet、バイビットのほか、現地で普及するGCash(GCrypto)、Coins.ph、Bitsoも並びました。利用時はウォレットを用意し、対応ネットワークの受取アドレスをMeta側に登録します。
クリエイター側で大きく変わるのは、報酬の受取先としてウォレットを選べるようになった点です。一方で、メタはUSDCを現地通貨へ換える機能を持たず、受け取った側が取引所などを使って自ら換金する必要があります。送金先アドレスやネットワークを誤ると資金は回収できず、取引も取り消せません。セキュリティ管理やネットワーク障害、価格変動に伴うリスクも利用者側が負います。
支払い処理はストライプが担い、税務面でも同社の基盤が使われます。Metaの案内では、Metaに加えてストライプからもForm 1099(米国の税務書類)など暗号資産関連の書類が発行される場合があります。ストライプのLink責任者ジェイ・シャー氏は、企業がLinkを使って顧客にステーブルコイン支払いを直接送れるようになったと説明し、「すでにMetaと提携し、フィリピンやコロンビアのクリエイターがLinkウォレットでステーブルコインを受け取れるようにしている」と話しました。メタは技術的な不具合や予期せぬ事情が起きた際、別の支払い方法へ切り替える権利も明記しています。。
次の節目は対象国の拡大です。ポリゴンラボのボワロンCEOは、このステーブルコイン支払いプログラムが2026年末までに160カ国超へ広がる見込みだと話しています。
参照:公式