Astar Networkは3月16日、同ネットワークのトークン経済を見直す「Tokenomics 3.0」が正式に有効化されたと発表しました。ネイティブトークンASTRの新規発行量が時間とともに減少する仕組みが導入され、ASTRの供給量は長期的におよそ100億枚へ近づく見通しとなります。
Tokenomics 3.0がAstar Networkで有効化されました。
ASTRの供給は、長期的な収束モデルに基づいて推移します。Emission Decayが有効化され、インフレーション上限が引き下げられ、供給増加は一定の範囲内で管理されるようになりました。 pic.twitter.com/L7IAgeXWyy
— Astar Network Japan 🇯🇵 (@AstarNetwork_JP) March 16, 2026
今回の変更では「Emission Decay(発行量減衰)」が有効になりました。ブロックごとに発行されるASTRの量が徐々に減っていく仕組みで、時間の経過とともに供給の増加ペースが緩やかになります。
Astarはブログの中で、「Tokenomics 3.0の導入により、ASTRの発行は明確な上限の中で管理されるようになりました。総供給は約100億枚へ収束し、発行量は時間とともに減少していきます」と説明しています。
年間インフレ上限を7%から5.5%へ引き下げ
今回の更新では、年間インフレーション率の上限も引き下げられました。これまで最大7%だった上限は、5.5%へ変更されています。
実際のインフレ率はネットワークのステーキング参加率に応じて変動する仕組みです。現在の水準はおよそ3%前後とされています。
Astarでは、ステーキング参加率が高まるほどインフレ率が低下する仕組みが採られており、ネットワーク参加者の行動によって供給増加のペースが変わる点が特徴です。
バーンにより最終供給量は100億枚を下回る可能性
今回のモデルは、厳密なハードキャップを設けるものではありません。長期的に供給量が一定水準へ近づいていく「収束型」の供給モデルとなっています。
さらに、トークンが市場から恒久的に消滅する仕組みが存在するため、実際の最終供給量は100億枚を下回る可能性があります。
代表的な仕組みの一つが「Burndrop」です。ユーザーが任意でASTRをバーンできる仕組みで、消滅したトークンは再び流通に戻りません。
ネットワークで発生するガス手数料の80%も自動的にバーンされます。
供給推移の見通しを示す狙い
Astarでは2025年以降、トークン経済の見直しについてコミュニティフォーラムで議論が進められてきました。発行量減衰の具体的なパラメータや供給量の長期的な推移について議論が重ねられ、今回のTokenomics 3.0の有効化につながりました。
今回の変更についてAstarは、ネットワーク参加者がトークン供給の長期的な推移を把握しやすくなる点に触れています。供給量の見通しが示されることで、ASTRの経済圏がどのように推移していくかを理解しやすくなるとしています。
発行量減衰の影響やバーンの進み方が、今後どの程度ASTRの流通量に影響するのか。ステーキング参加率の動向とあわせて、市場関係者の関心が集まりそうです。
