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【レポート】ステーブルコイン・RWAが20%超上昇、供給量3160億ドル|暗号資産市場の動向

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3月の暗号資産市場で、ステーブルコインとRWA(現実資産)関連セクターが存在感を強めています。

Artemisのセクター比較では、同分野は月間で20%超上昇し、AI関連を上回るパフォーマンスを記録しました。銘柄別ではCircle、Centrifuge、PayPal、Ondo周辺が買われ、市場の視線が値動きの大きいトークンから、実需を伴うインフラ領域へ移りつつあることを印象づけています。

ステーブルコイン総供給量が約3160億ドルに拡大

背景にあるのは、ステーブルコイン市場そのものの拡大です。DeFiLlamaの集計では、ステーブルコインの総供給量は足元で約3160億ドルに達しました。USDTが引き続き大きな比重を占める一方、市場全体では過去最高圏の水準にあります。過去1年間で約1000億ドル増えたと勢いです。

実際、用途ははっきりしています。Delphiによると、米国からトルコへ1000ドルを送る場合、SWIFTでは2.5〜6%のコストがかかるのに対し、ステーブルコインのレールではオン・オフランプ費用を除けばおよそ1ベーシスポイントまで圧縮できるといいます。送金コストの削減に加え、裏付け資産として保有される米国債などを通じたイールド獲得も、ステーブルコインの魅力として意識されているようです。

PayPalがPYUSDを70市場に拡大と発表

この流れを後押しする材料も出ています。PayPalは3月17日、米ドル連動型ステーブルコインPYUSDをPayPalアカウント上で70市場に拡大すると発表しました。新たに対応した地域のユーザーは、PYUSDの購入、保有、送受信に加え、一部では報酬受け取りや外部ウォレット送金も利用できます。

PayPal、PYUSDの提供地域を70市場へ拡大|ステーブルコインの購入・送受信が可能に

PayPalの米ドル連動型ステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」が、これまで主に米国と英国に限られていた提供範囲を広げ、合計70の国・地域で利用できるようになったことが3月17日までに ...

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PayPalの発表は、ステーブルコインが暗号資産ネイティブの領域から一般的な金融サービスへ浸透し始めていることを示す材料でもあります。米国で2023年に始まったPYUSDは、今回の拡大によってアジア太平洋、欧州、ラテンアメリカ、北米へ利用範囲を広げました。企業側にとっても、売上代金へのアクセスが数日から数週間ではなく数分単位に短縮されることで、資金繰りやクロスボーダー業務の改善が見込まれるとしています。

市場の反応がRWA関連へ向かっているのも自然な流れです。法定通貨連動のステーブルコインが送金と決済の土台になり、その上に米国債や信用商品など現実資産を載せていく構図は、いまの市場で最も説明しやすい成長ストーリーのひとつだからです。

今後の焦点は、拡大した供給量が一時的な資金退避ではなく、実際の送金や決済、資産運用にどこまで定着するかです。総供給量が最高圏を更新し続けるなかで、PayPalのような既存大手の展開が続けば、ステーブルコインは暗号資産市場の一部という位置づけを超え、国際金融の実務インフラとしての色合いをさらに強める可能性があります。3月の相場は、その転換点を先回りして織り込み始めた局面といえそうです。

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gemefi.town編集部

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