富山市は4月28日、第1弾で定員1,000枚の約2.4倍にあたる2,433件の応募を集めた無料NFT(複製や改ざんが難しいデジタル証明書)「TOYAMAみらい市民パスポート」第2弾の募集を始めました。県外に住みながら富山市と継続的につながる「関係人口」(移住はしていなくても地域とかかわり続ける人)を増やす取り組みを広げます。観光やイベントで終わりやすい接点を、特典付きのデジタル会員証とオンラインコミュニティで長く続く関係に変えていきます。
募集期間は5月11日までで、発行枚数は第1弾と同じ1,000枚です。取得費用は無料で、応募が定員を上回った場合は抽選となります。対象は「富山県外居住で富山市が好きな方」に限り、特典利用時には住所確認を行います。譲渡・転売は認めず、継続して地域に関わる意思のある層を募ります。
第2弾の実施を後押ししたのは、第1弾の反響でした。1月20日から2月15日まで受け付けた第1弾は、開始5日で発行予定の1,000枚を超え、最終応募は2,433件に達しました。応募者の約75%は20〜30代で、約6割が移住検討中、本市居住経験者は約25%でした。男女比は男性約6割、女性約4割で、若年層と移住候補者の関心の高さが数字に表れました。
市は1月の定例記者会見で、少子高齢化対策として関係人口の増加を目指すと説明していました。市長はこのパスポートを「NFTと呼ばれる特殊な技術を使用した、いわば『ファンクラブカード』のようなもの」と表現し、「『移住・Uターンに関する情報』『就職に関する情報』『ふるさと納税に関する情報』などを、インターネット上のコミュニティサイトやメールを通じて、継続的に発信したい」と話しています。継続的な情報発信と特典で関心を深め、将来的な就職や定住につなげたい考えです。
保有者向けの内容も具体的です。富山市ガラス美術館では常設展と市主催の企画展の入館料が無料となり、富山駅前のコワーキングスペース「スケッチラボ」はドリンク付きで2時間無料になります。抽選プレゼント企画にはANAクラウンプラザホテル富山の宿泊券、富山ガラス工房のガラス制作体験チケット、トヤマカード5,000円相当、すし券5,000円分などが含まれます。NFT保有者限定のオンラインコミュニティでは、移住・Uターン、就職、ふるさと納税、イベントの情報提供に加え、アンケートや意見募集を通じた地域づくりへの参加、保有者同士の交流も予定しています。
技術基盤は、メディアエクイティが運営する日本最大級のNFTマーケットプレイス「HEXA」が担い、東武トップツアーズが連携します。HEXAは暗号資産を使わずに利用でき、日本円決済にも対応する国内サービスで、自治体NFTの取り扱い実績を前面に出しています。HEXA公式Xも第2弾の開始にあわせて「第一弾で定員の2.4倍・2,433件が応募した富山市公式NFTパスポート その第二弾の申し込み受付を開始しました!」と投稿し、「富山市を訪れた際にはお得な特典が受けられ、オンラインコミュニティで富山市を応援すると豪華なプレゼントがもらえる企画などをご用意しています」と案内しました。
募集は5月11日まで受け付け、応募多数の場合は1,000人を抽選で決めます。当選者にはHEXA上でパスポートが発行され、保有者限定コミュニティへの参加と各特典の利用が始まります。
参照:公式
