香港金融管理局(HKMA、香港の中央銀行に相当する当局)は4月10日、英金融大手HSBCとアンカーポイント・ファイナンシャルの2社に、初のステーブルコイン発行者ライセンスを付与したと発表しました。
2025年8月に施行された新制度が認可の段階に入り、香港の「規制下でのデジタル資産ハブ」構想は制度設計から運用へと移りました。
香港では2025年8月1日にStablecoins Ordinance(ステーブルコイン条例)が施行され、法定通貨を参照するフィアット参照型ステーブルコインの発行にHKMAライセンスが必要になりました。
審査では、準備資産の保全、準備金のリアルタイムでの可視化、1営業日以内の額面償還、AML/CFT(マネーロンダリング・テロ資金供与対策)の強化などが求められます。価格の安定だけでなく、発行体の財務や運営を銀行並みの水準で監督する仕組みが、香港制度の特徴です。
ステーブルコインを決済や送金のインフラとして育てるには、発行残高の裏付け資産を常時確認でき、利用者が短期間で償還できることが不可欠です。HKMAのエディ・ユー総裁も、当初から最初のライセンス付与は少数に絞る方針を示しており、件数よりも監督可能性を優先する姿勢を打ち出していました。今回の認可は、その方針に沿ったものといえます。
今回ライセンスを取得したのは、HSBCとアンカーポイント・ファイナンシャルの2社です。なお、アンカーポイント・ファイナンシャルは、スタンダードチャータード銀行(香港)、HKT、Animoca Brandsの3社による合弁会社です。
今後は、認可を受けた事業者が必要な準備を進めたうえで、今後数カ月以内に事業開始を目指す見通しです。
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