金融資産のトークン化基盤を手がけるセキュリタイズが、Cantor Equity Partners IIとの企業結合で約4億ドルを調達し、NYSEに「SECZ」で上場する見通しになりました。実現すれば、現実資産(RWA)のトークン化を主力とする企業が米主要市場で評価される節目になります。

株主承認を求める会合は2026年6月29日に予定されています。承認されれば、7月1日に取引を完了し、7月2日にNYSEで売買が始まる見込みです。統合後の社名はSecuritize Corp.となる予定です。
セキュリタイズは、債券やファンド、不動産、プライベートクレジットなどの金融資産をブロックチェーン上で発行、管理、移転できる基盤を提供しています。自社で投資商品を運用するのではなく、金融機関や資産運用会社がトークン化商品を組成・管理するためのインフラを担う点が特徴です。
今回の取引には、トークン化市場で拡大する機関投資家需要を取り込み、事業拡大の資金を確保する狙いもあります。上場によって資金調達力と知名度を高め、RWA関連案件の獲得を加速させる構図です。
取引の成立には6月29日の株主承認が前提です。上場に向けた手続きは進んでいますが、最終的な手取り資金や完了条件は、統合作業が予定通り進むかどうかに左右されます。
市場への影響という面では、トークン化専業に近い企業がNYSEに上場することで、ブロックチェーンを使った金融資産管理が実証段階から資本市場で評価される事業段階へ移りつつあることを示す材料になります。次の焦点は、6月29日の議決結果、7月2日の初値や売買動向、そして上場後にトークン化案件の拡大へ資金をどこまで結び付けられるかです。
参照:公式
