サークルのジェレミー・アレールCEOによるOUSD批判として紹介された投稿をきっかけに、ドル連動型ステーブルコインの競争軸が改めて注目されています。争点は、準備資産から生じる収益を参加者へ広く配る設計や、低コストの発行・償還、共同運営型のガバナンスが、長期的なインフラ投資と両立するのかという点です。

アレール氏側の主張として伝えられているのは、USDCがすでに大きなオンチェーン取引基盤を持ち、流動性やアプリ連携、規制対応、決済ネットワークとの接続を積み上げてきたという見方です。準備資産の収益を広く配り切るモデルでは、流動性供給、研究開発、コンプライアンス対応、国際展開に回す原資が薄くなり、成長局面で必要な投資が後回しになる可能性があります。
今回の応酬の背景には、OUSDが単独発行体モデルへの対抗軸として、収益分配、マルチチェーン展開、複数参加者による共同運営を前面に出している構図があります。これに対し、USDC側は既存の流動性、利用先の多さ、規制対応、長年の運用実績を強みとし、ステーブルコイン市場ではネットワーク効果が強く働くと見ています。
特に議論を呼んでいるのは、共同体型の運営が機動力不足や利害不一致、資金不足に陥りやすいという点です。市場参加者の間では、理想的な分配設計を優先しすぎると、中核インフラへの再投資が弱まり、DAO型プロジェクトで見られたような意思決定の遅れや実行力不足につながるのではないかという懸念も出ています。OUSDの優位性を支えるはずの統治モデルが、拡張局面で重荷になるかが焦点です。
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