コインベースが育成するイーサリアムL2のBaseは5月28日、独自アップグレード「Azul」をメインネットで有効化しました。引き出し確定の時間を短縮し、ネットワーク処理も見直して、完全分散化に向けた本番更新を一段進めました。
Base Azul is officially live on mainnet
This upgrade makes Base even faster and more secure
Making it ready to be the home of global finance pic.twitter.com/JTcdnd6iAm
— Base (@base) May 28, 2026
Baseは有効化直後、公式Xで「This upgrade makes Base even faster and more secure. Making it ready to be the home of global finance」と投稿しました。利用者に直結する変化は、L2からの引き出し最終性(資産移動が確定するまでの時間)が1日程度まで短くなる点と、空ブロックの大幅減少で処理効率が上がる点です。

Azulの中核にあるのは、multiproof(複数経路の証明)です。Baseはpermissioned TEE(許可制のTrusted Execution Environment、保護実行環境)とpermissionless ZK(誰でも参加できるゼロ知識証明)を組み合わせ、短い確定時間と検閲耐性(特定参加者が処理を妨げにくい性質)を両立させる仕組みを取りました。通常の証明経路にはTEEを使いながら、誰でも提出できるZK証明がそれを差し替えられるようにしており、特定の証明者に処理が偏っても取引を止めにくくしています。
Base Buildは、Azulで空ブロックが1日約200本から約2本へと99%減り、新しいクライアント群で5,000 TPSのバースト処理を維持できると案内しました。今回の更新ではexecution client(取引を実行する主要ソフト)がbase-reth-nodeに一本化され、consensus client(合意形成を担うソフト)にはbase-consensusが入りました。base-consensusはオプティミズム系のOP Konaを基にしており、Ethereum Osaka仕様(イーサリアムの次期実行層ルール)に合わせて、CLZ opcode(数値の先頭ゼロ数を数える命令)や一部EIP(ネットワーク仕様改善提案)のガス価格見直しも反映されています。
参照:公式
