ハイパーリキッド上でプレIPO市場を運営するベンチュアルズは29日、スペースX連動の無期限先物「SPACEX-USDH」がオフチェーン価格データの誤りで約45%急落し、数百件の清算が発生したことを受け、影響を受けた利用者を48時間以内に補償すると明らかにしました。
30分で2277ドルから1254ドルへ

日本時間29日未明、SPACEX-USDHは約30分で2277ドルから1254ドルへ下落し、下落率は約45%に達しました。
価格はその後2170ドル前後まで戻っており、ベンチュアルズは29日2時44分のX投稿で「当社のSPACEX市場で約1時間前にインシデントが発生した。
We are aware of an incident on our SPACEX market about an hour ago.
The offchain data provider used as a component of the oracle price returned incorrect data, which caused the market’s oracle and mark price to move dramatically. This led to the liquidation of some user…
— Ventuals (@ventuals) May 28, 2026
オラクル価格の構成要素として使っているオフチェーンデータプロバイダーが不正確なデータを返し、市場のオラクル価格とマーク価格が大きく動いた」と説明しました。
HyperliquidとAlliumの清算データでは、影響は405〜484ユーザーに及び、1,393件の取引で名目元本150万〜174万ドルが清算対象になりました。
ノーティスのオフチェーン入力に誤り
ベンチュアルズの仕様書は、プレIPO市場のオラクル価格をノーティス・ドット・コーのデータ3分の1と、マーク価格の2時間EMA(指数平滑移動平均)3分の2で組み合わせる仕組みにしています。
ノーティスは未上場株のセカンダリー取引、買い気配、売り気配、資金調達、409A評価(米国の未上場株評価)、公開企業比較をもとに少なくとも1分ごとに取得され、オラクルは約3秒ごとに更新されます。未上場企業には公開市場の価格がないため、こうしたオフチェーン情報を参照価格に取り込む必要があります。
マーク価格にはオラクル価格の0.8倍から1.2倍の範囲に収める制限も設けられていましたが、今回はノーティス側の誤データが混入し、急変を防げませんでした。データの不整合には、スペースXの5対1株式分割の処理ミスが絡んだとみられます。
