ローソンは8月6日、東京都港区の「ローソン高輪ゲートウェイシティ店」で、日本円ステーブルコイン「JPYC」を使った店頭決済の実証実験を実施しました。スマートフォンに表示した決済用バーコードを既存のPOSレジで読み取る方式で、専用端末を新たに置かずにステーブルコイン決済を処理する国内初の試みです。今回は関係者のみが参加し、一般客向けには開放されていません。

実証では、HashPortが提供するノンカストディアル型ウォレット(利用者自身で資産を管理するウォレット)「HashPort Wallet」に保有するJPYCを支払いに使いました。操作は一般的なコード決済に近く、利用者がスマートフォンに表示したバーコードをレジで提示し、読み取り後にウォレット上で認証すると決済が完了します。現地で実際に支払いまで行われ、POSシステムとウォレットを連携した一連の処理が正常に進むことを確認しました。
これまで小売店で行われたステーブルコイン決済の実証では、専用端末や支払い用QRコードを別途用意するケースがありました。今回はローソンで使われているPOSレジをそのまま利用し、店舗側で個別にウォレットを管理する必要もありません。普段のコンビニ決済に近い店舗オペレーションの中で、ステーブルコインを扱えるかどうかを確かめました。
利用者が提示したバーコードをPOSレジで読み取ると、商品金額などの決済情報がキャナルペイメントサービスのマルチコード決済ゲートウェイ「PAYTREE」を経由し、ウォレット側へ送られます。ウォレットでJPYCの残高を確認した後、取引可能との応答がPOSレジへ返り、支払いが完了します。ローソンはこの一連の流れを通じて、システム連携やレジ操作、決済にかかる時間などを検証しました。
ローソンは8月17日、東京都品川区の「ローソンゲートシティ大崎アトリウム店」で2回目の実証を予定しています。次回はウォレットに「MetaMask」を使い、JPYCに加えて米ドル連動型ステーブルコインの「USDC」と「USDT」による決済も試します。
