米メリーランド州のサイバーセキュリティーコンサルタント、ジョナサン・スパレッタ被告は、分散型取引所ウラニウム・ファイナンスから仮想通貨約5500万ドル(約86億円)を不正流出させたとして起訴され、その一部で希少なポケモンカードなどを購入したとされる事件で、2026年9月28日にマンハッタン連邦地裁で公判開始を迎えた。

米ニューヨーク南地区連邦検事局は2026年3月30日、ロックビル在住のスパレッタ被告を、2021年4月にウラニウム・ファイナンスを狙った2件のハッキングに関わったとして、コンピューター詐欺とマネーロンダリングの罪で起訴した。
検察は、2021年4月8日の攻撃で約140万ドル相当、その約2週間後の攻撃で26の流動性プールから約5330万ドル相当が引き出されたと主張している。被害総額は約5470万ドルから約5500万ドルとされ、ウラニウム・ファイナンスは事件後に閉鎖へ追い込まれたとされる。
資金の流れをめぐり、検察はトルネードキャッシュなどを使った洗浄後、収集品の購入に充てられたと主張している。購入例には、初版ポケモンカードの未開封ボックス約25万7500ドル、初版セット約75万ドル、マジック:ザ・ギャザリングのブラック・ロータス約50万ドル、アルファ版未開封パック約151万ドル、ローマ硬貨「エイド・マール」約60万ドル、ライト兄弟の飛行機の布片などが含まれる。
弁護側は、攻撃が起きたこと自体ではなく、実行者がスパレッタ被告だったと検察が証明できるかを争う方針を取っている。2025年2月には暗号資産約3100万ドルが押収されたとされる。起訴発表で示された法定上限は、コンピューター詐欺が最長10年、マネーロンダリングが最長20年となる。公判では、ウラニウム・ファイナンスへの攻撃とされる取引、資金移動、収集品購入が、被告本人の行為としてどこまで立証されるかが中心となる。
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