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BIS、預金金利上昇がステーブルコイン時価総額の伸びを抑えるとする論文を公表

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BIS(国際決済銀行)は2026年10月13日、銀行預金金利の上昇が、主にドル建てのステーブルコインの時価総額の伸びを抑える傾向を示した研究論文第1382号を公表した。論文は、銀行が預金金利の引き上げでステーブルコインとの競争に対応し得ると分析している。

BIS研究による預金金利上昇とドルステーブルコイン時価総額成長率の鈍化、USDCとUSDTの推計差を示す解説画像

分析には、2019年1月から2025年6月までの米国の週次データを用いた。最小二乗法(OLS、実測値と推計値のずれを小さくする手法)による基本推計では、預金金利が1bp(0.01パーセントポイント)上昇すると、その後10週間のステーブルコイン時価総額成長率が約2.8〜3ポイント低下し、分析期間中の平均約15%から約12%へ鈍化する計算となる。

預金金利に影響する別の変数を使って関係を調べる操作変数法(IV)では、米連邦準備制度の政策金利が約3%を超えると預金金利の反応が強まる点を利用した。同じ1bpの預金金利上昇に対する、その後10週間の成長率の低下幅は約9.1ポイントと基本推計の約3倍になり、約15%から約6%へ鈍化するとの推計結果を得た。

銘柄別の基本推計では、預金金利が1bp上昇した場合、その後10週間の時価総額成長率の低下幅はサークル発行のUSDCで約4.8ポイント、テザー発行のUSDTで約1.9ポイントとなった。論文はUSDCの反応が強い理由として、米国の利用者や機関との結び付きがより強い点を挙げている。

同様の傾向は、分散型金融(DeFi)のサービスに供給されるステーブルコインでも見られ、ステーブルコイン以外の暗号資産では見られなかった。論文は、銀行預金とステーブルコインが部分的に代替関係にあることを示唆している。

分析対象に含まれる高金利局面は1回に限られ、論文はステーブルコインの成長が銀行預金総額や貸出の減少に直結するとは結論付けていない。研究結果は著者の見解であり、BISや加盟中央銀行の公式見解を示すものではない。

参照:bis.org

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