メタマスクは6月8日のBuilder Nights New Yorkで、AIボットが人間の管理下でイーサリアムに自己管理のままアクセスできる「Agent Wallet」を初公開しました。秘密鍵を丸ごと預けずにAIへ24時間の自律執行を任せられる設計で、自動売買や定型処理をAIに回したい利用者にとって、自己保管と自律実行を両立する選択肢になります。
The MetaMask Agent Wallet is here. 🦊
— MetaMask 🦊 (@MetaMask) June 8, 2026
Early Access is now live - 200 spots available.
👇 pic.twitter.com/1121gaAehN
メタマスクは6月2日、公式Xアカウントで6月8日開催のBuilder Nights NYを告知し、『Autonomous Trading, Human Control: Introducing the MetaMask Agent Wallet』と題したセッションを米東部時間18時から開くと案内しました。登壇者はゼンゼンユー氏、マルコ・デロッシ氏、フランチェスコスイス氏で、この場でAgent Walletが初めて公開されました。

Agent WalletはERC-4337とERC-7579のアカウント抽象化(秘密鍵だけに依存しない口座設計)と、DelegationManagerを基盤にしています。人間がルートとなる自己保管ウォレットを握ったまま、AIエージェントには時間制限、支出上限、許可したトークンや送信先だけを扱える権限を委ね、範囲外の操作はオンチェーンで止める仕組みです。
この構成を採った理由は、EOAウォレット(秘密鍵を直接使う一般的な口座)では、AIに常時稼働を任せるほど管理負担と権限の切り分けが重くなるためです。human control + autonomous executionという設計思想の下で、人間が最終的な支配権を持ち続けながら、AIボットにはあらかじめ決めた条件の中だけで署名や執行を許す形に整理しました。
関連技術としてはEIP-7702、EIP-7715、ERC-7710が挙がり、Base上のガスレスリレー(利用者が直接ガス代を払わずに送信できる中継)も組み合わせます。6月8日18時EDTのセッションでは、委任の発行から実行までの流れが示され、AIエージェントにどこまで自己管理アクセスを持たせるかの運用像が共有されました。