アンカレッジ・デジタル・バンクが発行する米国向けステーブルコインUSAT(表記はUSA₮)の4月末流通量は1億4085万0950トークンとなり、前回報告書ベースの3月末約2200万トークンから約6.4倍に増えました。

アンカレッジが5月27日付で署名した残高証明報告書では、4月30日償還可能な発行残高が140,850,950となりました。準備資産は1億4117万8400ドルで、発行残高を32万7450ドル上回ります。内訳はFDIC保険付き預金口座の現金が1340万ドル超、米国債担保のリバースレポ(短期資金取引)が1億2775万ドルでした。報告書は米公認会計士協会の基準に基づいて作成され、イーサリアム版のコントラクトアドレスも記載されています。
テザーがUSATを立ち上げた狙いは、グローバル向けのUSDTとは分けて、米国内の規制に合わせた商品を用意することにありました。発行者に選んだのは、米通貨監督庁(OCC)の監督を受けるアンカレッジ・デジタル・バンクで、準備資産のカストディはキャンター・フィッツジェラルドが担います。
1トークンにつき1ドルを現金と米国債担保のリバースレポで裏付ける仕組みです。1月27日のローンチ時にTether USA₮のCEOへ就いた元ホワイトハウスの暗号資産政策責任者、ボー・ハインズ氏は、「USA₮は連邦規制当局の期待に応えるよう設計されたデジタルドルだ。安定性、透明性、責任あるガバナンスに力点を置く」と述べていました。テザーは同時に、グループ全体で米国債を世界17位規模で保有しているとも説明しています。
実装先も広がっています。USATは2026年1月27日にイーサリアムのメインネットで始動し、3月にはCeloにも展開しました。2月には動画配信プラットフォームのランブルがRumble WalletにUSATを統合し、クリエイター向けの送金・決済導線に組み込みました。アンカレッジが発行を担い、キャンター・フィッツジェラルドが準備資産を保管し、ランブルがウォレット側を受け持つ形で、規制準拠型デジタルドルの利用先が具体化しています。
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