ロシア最大手銀行スベルバンクは、2026年12月初旬までに銀行アプリ内で暗号資産ウォレットとカストディサービスを始める計画です。2026年9月1日に施行される新しい暗号資産関連法に対応し、規制下のアプリからデジタル資産を扱える環境が整います。

サービスは、個人向け銀行アプリのSberbank Onlineと投資サービスアプリのSberInvestmentsに組み込まれる予定です。1億1,000万人超の顧客基盤を持つスベルバンクが既存アプリに保管機能を入れることで、銀行口座や投資商品に近い操作感のままデジタル資産へアクセスしやすくなります。
新制度の枠組みでは、個人向け取引に年30万ルーブルの上限が設けられる見通しです。銀行アプリ内のウォレットは、この制限のもとで暗号資産を保有・管理する入口として位置づけられます。
スベルバンクはすでに、暗号資産を担保にしたローンや、ビットコインとイーサリアムの値動きに連動する構造化債券を提供しています。今回のウォレットとカストディ機能は、価格連動型の商品から、利用者がデジタル資産を直接管理するサービスへと対象を広げる計画です。
ロシア国内では、VTB、T-Bank、モスクワ取引所も暗号資産分野への参入を進めています。銀行、投資アプリ、取引インフラが同じ規制枠の中でサービスを準備することで、暗号資産を扱う場所は海外取引所や個別ウォレットだけでなく、国内金融機関のアプリにも広がります。
次の節目は2026年9月1日の新法施行です。スベルバンクはその後、2026年12月初旬までのサービス開始に向けて、Sberbank OnlineとSberInvestmentsへの統合を進める予定です。
参照:公式

