ドバイの自由貿易特区運営機関DMCCは2026年9月7日、ギネス世界記録に認定された1,971kgの銀延べ棒について、ドバイ暗号資産規制庁(VARA)の規制下で発行される分割デジタル持分の提供を始めた。

対象の銀延べ棒は、UAE建国年の1971年を記念してサム・プレシャスメタルズがUAEで製造した純度99.9%の現物資産となる。ギネス世界記録は2025年11月25日に「最重量の銀延べ棒」と認定し、同年11月のドバイ貴金属カンファレンスで公開された。
投資家が取得するのは銀延べ棒そのものではなく、現物にひも付く分割デジタル持分となる。トークインベストが資産参照型仮想資産(ARVA)として発行し、トークンはBNBチェーン上で扱われる。購入できるのは適格投資家に限られる。トークインベスト共同創業者兼CEOのスコット・シール氏は、9月7日から個人投資家を含む適格投資家が同社経由でシルバー・バーARVAにアクセスできると説明した。
銀延べ棒はDMCCトレードフローに登録・検証され、保管と物流はブリンクスが担う。DMCCトレードフローは、UAE内施設に保管されるコモディティの占有と所有を登録する仕組みとなる。サム・プレシャスメタルズが現物を製造し、ブリンクスが高価値資産の保管インフラを提供する。トークインベストは規制対象の発行・販売と、発行後の二次流通を担当する。
DMCCは金・貴金属分野で1,500社超、DMCCテックのエコシステムで4,000社超を抱える。そのうちDMCCクリプトセンターには750社超が参加している。デジタル貿易、トークン化実物資産、次世代貿易金融に取り組むDMCC FinXも含め、今回の銀延べ棒はドバイの貴金属市場と仮想資産規制を同じ取引インフラ上で扱う事例となる。
参照:dmcc.ae

