エミレーツ航空は2026年7月28日、Crypto.com Payによる航空券の仮想通貨決済を正式に始めました。Crypto.comアカウントを持ち、対象条件を満たすUAE在住者は、emirates.comとEmirates AppでAED建ての予約をそのまま支払えるようになり、航空券の購入手段が広がりました。

利用手順も具体化されています。モバイルでは、Emirates Appの支払い画面からCrypto.com Appへ移動し、ウォレットで承認を完了すると、Emirates Appに戻った画面で予約確認とeチケットが表示されます。デスクトップでは、予約画面に表示されたQRコードをCrypto.com Appで読み取り、アプリ内で承認すると、画面上に予約確認とeチケットが表示されます。
今回の開始は、2025年7月9日のMoUから約1年で検討段階を抜け、チェックアウトからeチケット発行まで実際に使える形へ進んだ点が大きいです。2025年時点ではCrypto.com Payの統合を将来的に目指す枠組みづくりが中心でしたが、2026年7月の開始では予約から決済完了までの導線が実装されました。
規制と運用の面では、Crypto.comのドバイ法人がUAE中央銀行のStored Value Facilities(SVF、前払式などの価値をためる決済手段)のライセンス枠内で統合を提供しています。Crypto.com Pay全体では利用者の取引手数料は課されませんが、外部ウォレットを使う場合はEthereum Gasが必要になる場合があります。これはCrypto.com Pay一般の条件であり、エミレーツ固有の手数料を保証するものではありません。今回の導線はCrypto.com Appでの承認を前提にしています。
利用前には、利用上限、換算条件、キャンセルや払い戻し時の扱い、UAE外への展開時期を確認しておく必要があります。今回の案内ではこれらが明示されていないため、予約前に支払い画面とアプリ内条件を確認し、今後どこまで運用条件が具体化されるかが次の焦点になります。
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