MetaMaskは2026年6月30日、ステーブルコインをmUSD残高に入れておくことで変動利回りを得ながら、取引とカード決済まで同じ残高でこなせるセルフカストディ型の「Money Account」を打ち出しました。ウォレット内で資産を保管するだけだった使い方を、運用と支払いを同時に進める口座型サービスへ広げる点が今回の焦点です。
Money AccountはMetaMask Mobileを中心にロールアウトが始まっており、対象ユーザーは手元のステーブルコインを専用のmUSD残高へ追加または変換することで、変動利回りを得られます。同じ残高はそのままウォレット内の取引に使え、MetaMask Cardでの支払いにも充てられます。利回りは固定でも保証付きでもなく、商品自体も銀行預金や保険付き口座ではありません。英国と制裁対象地域では利用できません。
仕組みの中核は、mUSD残高を起点に「保有する」「増やす」「使う」を同じウォレット体験の中にまとめる点にあります。MetaMaskはこのMoney Accountで、Monad、Veda Labs、SteakhouseFiとの連携を示しています。従来のように、決済や売買のたびに別々のサービスへ資産を移す前提ではなく、同じ残高を取引、利回り獲得、MetaMask Cardでの支払いに使える設計です。
この構成は、ウォレット、DeFi運用、決済カードが分かれていた従来の手間を減らします。個人ユーザーにとっては、利回りを得るために別のプロトコルへ都度資産を移す負担が下がり、日常的な支払いまで同じ残高で完結しやすくなります。セルフカストディである以上、秘密鍵の管理責任は引き続き利用者側にあり、利回りも市場環境や運用先の状況で変動します。
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