ロビンフッドチェーンの分散型取引所出来高は1日で9.89億ドル、円換算で約1400億円に達し、トークン発行所ポンズへの売買集中が、同チェーンの需要がミームコイン中心から発行所・流動性関連の銘柄へ広がったことを示した。

ロビンフッドチェーンは、証券・暗号資産取引アプリを手がけるロビンフッドのレイヤー2チェーンとなる。2026年7月1日にパブリックメインネットを始動し、アービトラム系の技術を使う。ガス代(取引手数料)はETHで支払い、公式のネイティブトークンはない。
単日出来高の拡大に合わせて、チェーン上の資金量も増えた。分散型金融に預け入れられた資産を示すTVL(預入資産額)は7.08億ドルとなり、約1カ月でほぼ倍増した。ステーブルコイン供給量も同じ期間に47%増え、約7.70億ドルに達した。売買だけでなく、実際にチェーン上へ置かれる流動性も厚みを増している。
取引を押し上げた代表例はポンズとなる。ポンズはロビンフッドチェーン上のノンカストディアル型トークン発行所(利用者が資産を預けずにトークンを発行できる仕組み)で、固定供給のトークンと取引プールを1回の取引で作れる。ポンズの関連トークンPONSの時価総額は、8月に約2000万ドルから2億ドル超へ拡大した。手数料の一部を使ってPONSを買い戻し、バーンする仕組みもある。
7月のロビンフッドチェーンでは、CASHCATなどミームコイン主導の売買が目立った。8月に入ると、ポンズのような発行所や流動性関連プロジェクトに取引が向かった。ポンズ系ローンチパッドが1日のチェーン出来高の半分近くを占めた日もあり、ユニスワップの各バージョンが残りの大半を処理した。
ロビンフッドチェーンでは、ポンズ以外のプロジェクトも出来高を押し上げた。LONGはトークン化株式と組み合わせたミームトークン発行を扱う。トークン化されたエヌビディア株と組み合わせたAI(アーティフィシャル・イヌ)は、8月1日の時価総額150万ドルから8月30日に一時1.35億ドルまで拡大した。デルタ、UP、ネットネットといった流動性や発行に関わるプロジェクトの評価額も、8月中に大きく伸びた。

