米商品先物取引委員会(CFTC)は5月29日、予測市場で知られるカルシEXが前日の28日に提出したビットコイン無期限先物(満期のない先物)「BTCPERP」を承認し、米国で初めてCFTC規制下の国内商品としてビットコインのperpetual futuresを扱えるようにしました。

CFTCは、5月28日にCFTC規則40.3に基づく任意審査で提出されたBTCPERPについて、米商品取引法5c(c)(4)条と同規則40.3の下で承認しました。公式文書では、BTCPERPが米商品取引法と指定契約市場(DCM)に求められる中核原則に適合すると認定し、カルシが提出した契約条件や原資産市場の分析を踏まえて「違反なし」と判断したと明記しています。
BTCPERPは、現物ビットコインの米ドル価格に連動するキャッシュ決済型です。価格参照にはCFベンチマークスのBRTI指数を使い、取引単位は0.0001BTCです。取引は24時間365日で、必要に応じて停止できます。ポジションは継続的に値洗い(マーク・トゥ・マーケット)され、カルシの説明では8時間ごとの資金調達メカニズム(一定間隔で買い手と売り手の支払いを調整し、先物価格を現物に近づける仕組み)を組み込みます。約定後の建玉は中央清算所に引き継がれます。
CFTCは同日公表した無期限契約の方針文書で、この設計がすべての資産クラスに当てはまるわけではないと整理しました。そのうえでビットコインは、現物市場が24時間動き、流動性が厚く、取引所間に分散しながら継続的に価格を観測できるため、資金調達メカニズムによって先物価格を現物に収れんさせやすいと判断しています。農産品のように同じ設計がなじみにくい資産もあると触れた点からも、今回の承認がビットコイン現物市場の性質を個別に審査したうえで下されたことが分かります。
無期限先物が米国内で規制商品として認められた意味は大きいです。満期がないため、通常の先物で発生するロールオーバー(期先への乗り換え)コストを抑えやすく、流動性も1本に集まりやすいからです。カルシ共同創業者兼CEOのタレク・マンスール氏は「これはカルシが予測市場のリーダーから次世代デリバティブ取引所へ進化する節目だ。オンショアで安全かつ規制されたperpsは、数え切れないほど多くの米企業の資本配分とリスク管理を改善する」と記しました。
カルシはBTCPERPを今後1カ月以内に投入する計画を公表しており、立ち上がりは暗号資産銘柄を中心に進めます。次に控えるのは、米国内で初となる規制下ビットコイン無期限先物の売買開始です。
参照:公式