HSBC香港は9月30日、香港ドル建てステーブルコイン「HSBC RedCoin」を2026年下半期にペイミーとHSBC香港モバイルアプリで提供する計画を示し、大手銀行の発行するデジタル通貨が個人間送金や加盟店支払いに入るかを試す動きとなった。

提供初期の窓口は、ペイミーとHSBC香港モバイルアプリに限られる。最初の用途は、個人間送金と加盟店支払いを中心とする日常決済となる。その後、ホールセール、法人、機関投資家向けの用途へ広げる方針を掲げた。ペイミーは330万人超の利用者を抱えており、既存アプリの利用者にステーブルコイン決済を届けられるかが試される。
HSBC香港が6月18日から28日にかけて18歳から64歳の顧客1,060人を対象に行った調査では、74%が少なくとも1種類のステーブルコイン用途を知っていた。用途別では、デジタル資産取引とトークン化投資が57%、個人間送金が53%、越境送金と加盟店支払いがそれぞれ52%だった。ステーブルコインを政府発行と捉えた回答は26%、利息が付く商品と捉えた回答は10%あり、利用拡大には仕組みへの理解が欠かせない。
利用者が信頼を高める要因として挙げた項目は、規制の明確化が62%、教育の充実が55%、詐欺対策が53%、現金への円滑な換金が51%、準備金の透明性が39%だった。HSBC香港は、公式アプリ、ウェブサイト、SNSを通じて、詐欺防止と償還の仕組みに関する教育コンテンツを展開する予定としている。

