ビザは2026年9月8日、ステーブルコイン決済の年換算ペースが200億ドルを超えるなか、カード事業者の運転資金をビザネットの決済データとオンチェーン融資で支える仕組みを発表した。暗号資産市場内の貸借に閉じていた資金供給を、日常のカード決済で発生する資金繰りへつなぐ動きとなる。

200億ドルは年間累計の確定処理額ではなく、直近の決済量を12カ月分に引き伸ばした年換算ペースを指す。前年比では15倍を超え、ビザネット上では160を超えるステーブルコイン連動カードプログラムが稼働している。これらのプログラムの決済取扱高は前年比で約200%増えた。
カード事業者は、ビザへの日次決済を先に済ませ、利用者からの資金回収を後で受ける場合がある。立ち上げ期のフィンテックでは、必要額が小口で頻度も高く、週末や祝日にも決済が発生するため、既存の融資枠だけでは運用しにくい場面が出る。クレジット・クープの融資枠は、この時間差を埋めるため、ビザの決済債権を担保にステーブルコイン建てで資金を供給する。
ビザは2025年11月末時点でステーブルコイン決済の年換算ペースが35億ドル超、2026年4月時点で70億ドルだったとしており、今回の200億ドル超は短期間での伸びを示す。オンチェーン融資全体では、ビザ・オンチェーン・アナリティクス・ダッシュボードの集計を基に、2020年以降のステーブルコイン建て融資が累計6,940億ドル超に達したとしている。
今回の仕組みは、一般消費者向けローンの開始ではなく、ステーブルコイン連動カード事業者やフィンテックの運転資金を対象にする。
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