コインベースとベター・モーゲージは6月4日、ビットコインを売却せずに頭金へ充てられる米国初のファニーメイ保険付き住宅ローンを実行しました。暗号資産を保有したまま住宅を取得できる仕組みが、初めて実運用に入った形です。

今回のローンは、標準的な30年のファニーメイ適合ローンと、暗号資産を担保にした第2抵当権ローンを組み合わせ、頭金をBTCまたはUSDCで用意できる設計です。暗号資産はコインベースの管理下に置かれ、売却せずに活用できます。一方、毎月の返済は1本化され、金利と返済期間も統一されています。
3月の提携発表時、コインベースは公式Xで「Get your house and keep your crypto」と打ち出し、BTCまたはUSDCを頭金の担保に使える商品だと案内していました。投稿では「Offered by Better, powered by Coinbase」と役割分担も明記されており、融資の組成、審査、サービシングはベターが担い、暗号資産の保管と担保管理はコインベースが受け持ちます。ベターも6月4日に公式Xで初回のビットコイン担保住宅ローン実行を報告し、案件が始動したことを確認しました。
担保条件には価格変動への備えも織り込まれています。目安となる担保率はBTCで約250%、USDCで約125%とされ、相場が下がっても、一般的な暗号資産担保ローンのようなマージンコールや強制清算は発生しません。担保処分のリスクが生じるのは、返済延滞が60日を超えた場合に限られます。
